
HSPって、どんな人のこと?



もしかして、私もHSPなのかしら…
TVやインターネットなどで、最近よく耳にすることが多くなった「HSP」という言葉。
何となく…しか意味が分からないけど、自分もそうなのでは?と不安になっていませんか?
不安になる前に、HSPの特徴とHSPの長所を知っておきましょう!
簡単にできる診断テストもあるので、気になる方はチェックしてみるのもいいかも知れません。
・HSPって、どんな特徴があるの?
・自分はHSPなのか知りたい
・HSPに良いところもあるって本当?



HSPのことを詳しく知ると、心が楽になりますよ。
HSPとは


1.HSPって、どんな人のこと?
「繊細さん」とも呼ばれ、生まれつきとても感受性が強く、敏感な気質をもった人のことをさします。
アメリカの心理学者エレイン・N・アーロンが、1996年に本の中で提唱した概念。
「Highly Sensitive Person」(ハイリー センシティブ パーソン)の頭文字をとり「HSP」といいます。
2.HSPは、病気なの?
HSPは生まれつきもったものであり、病気ではありません。あくまでも「気質」なんです。
「気質」とは関わる人や環境によって変化していく「性格」とは異なり、先天的なもののため変えることはできません。
そのため、HSPの気質とうまく付き合って生きていきていくことが大切になります。
3.なぜ、生きづらいと言われるの?
人口の約20%(5人に1人)にHSPさんが存在すると言われています。
30人学級ならば、1クラスの中に6人もいるということに…。意外と多く感じませんか?
しかし、周囲の80%の人はそれほど繊細ではない「非HSPさん」なのです。
そのため、HSPさんがネガティブに捉え、生きづらく感じてしまうのです。
4.HSPの4つの特徴「DOES」
HSPには4つの特徴「DOES(ダズ)」というものがあります。
この4つの特徴全てに当てはまる方が、HSPさんです。



1つでも当てはまらなければ、HSPではないんです。
① Depth of processing(物事を深く考える)
② Overstimulation(周りからの刺激を受けやすい)
③ Empathy and emotional responsiveness(人に共感しやすい)
④ Sensitivity to subtleties(些細な刺激を感じ取る)
4つの頭文字を取って「DOES(ダズ)」と言われます。
スッと入ってこないと思うので、それぞれの例を見てみましょう。
・調べ物は気が済むまでやる
・考えすぎて物事に慎重になる
・お世辞や嘘が見抜ける
・メールを送るのに時間がかかる
・人混みや大きな音が苦手
・些細なことに傷つき、忘れられない
・痛みを感じるシーンが苦手
・見られながらの作業が緊張する
・人の表情から気持ちを察する
・怒られている人がいると、自分のことのように落ち込む
・相手に同調し、無理をしがち
・ひとつひとつの物事を深く考える
・肌着のタグやチクチクする素材が気になる
・強い光やにおいが苦手
・機械音や時計の針の音が気になる
・添加物やカフェインが苦手



ちなみに、私は全て当てはまります。
この4 つの特徴を知ると、自分が今まで「周りとなんか違う…」と悩んできたことが「気質のせいだったんだ!」と少し気持ちが楽になりませんか?
HSPのことを知れば知るほど、自分の“心”と向かい合うことができて、うまく付き合えるようになっていきますよ。
HSP診断テストをしてみましょう
この診断テストは、HSPという概念を提唱したアメリカの心理学者エレイン・N・アーロンが作成した診断テストをもとに作られたものです。
あまり深く考えず、直感的に「はい」「いいえ」で答えてみましょう。
- まわりの微妙な変化にすぐ気がつき、空気を敏感に読み取る
- 相手がどういう気分でいるかが、気になって仕方がない
- 人にどう思われているか、とても気になる
- 人と話しているとき、言葉の裏を考えてしまうことが多い
- 人見知りで、新しく出会った人になかなか慣れない
- 一人でいるのが苦手で、いつも頼りになる人がいてほしい
- 体をさわられるのは苦手
- 人前で仕事をすると集中できない
- お腹がすくと集中できない
- 間違いを指摘されると傷つき、引きずってしまう
- 約束をするととても気になり、落ち着かない
- カフェインに敏感で、お茶やコーヒーを飲むと眠れなくなる
- 匂いや味などの好みが強く、苦手な食べ物が多い
- 何をするにも、ミスや忘れ物をしないように何度もチェックする
- 他人に対して、とても良心的にふるまう
- ちょっとしたことに、ものすごくびっくりする
- 大きな音がとても苦手だ
- 明るい光や交通音、時計の音などが気になって寝つけないことがよくある
- 動揺するような状況はなるべく避けるようにしている
- 想像力が豊かで、空想にふけることが多い
- 美術や音楽が大好きで、人一倍、深く感動するほうだ
- カンがいいほうだ
- 痛みに敏感である
- 暴力的、残酷なシーンのある映画やテレビは見ないようにしている
- 短い時間に多くのことをするのが苦手だ
- 生活に変化があると混乱し、落ち着くまでに時間がかかる
- 人前で話すのが苦手で、プレゼンテーションなどで緊張する
- 肩こりや頭痛が多い
- ストレスで胃が痛くなることがある
- 子どもころ、親や教師に「内気」「神経質」といわれていた
「はい」が20個以上の人は、HSPの傾向が高いといえます。
「はい」が10~19個でも、程度が非常に強ければHSPの傾向が高い可能性があります。
診断テストを受けてみることは、自分がHSPかどうかの目安となるため、自分らしく生きるためのヒントに繋がりますよ。
HSPさんの素晴らしいところ
自分がHSPだったと知ると、今までいろいろな場面で生きづらかった理由がわかって、ホッとする反面、不安な気持ちは必ずしも残りますよね。
生まれもったものとは言え、5人に1 人の気質なんですから。
しかし、そんな不安な気持ちを吹き飛ばすくらいに、HSPさんには良いところもたくさんあるんです!!



HSPであることを誇り思えるものばかりですよ!
①感性が豊か
②人の気持ちに寄り添える
③ひとつの仕事を丁寧にこなす
④小さなことに幸せを感じられる
⑤季節のにおいに気づける
⑥物事を細かく考察できる
⑦安全管理能力が高い
⑧音楽や絵画に心から感動する
⑨慎重で計画性がある
⑩探求心が強く、情報収集が得意
ご紹介した内容は、ほんの一例です。
HSPというと、生きづらさや働きづらさばかりに目が行きがちですが、こんなにすてきな気質でもあるんです!
まとめ
自分にとって当たり前だと思ってきたことが、実はHSPだったから自然とできていたことだったと知ると「この気質も悪くないぞ!」って思えてきませんか?
欠点も見方を変えれば、長所になります。苦手なところを無理に変える必要はありません。
HSPである“ありのままの自分”を受け入れて、自分らしく生きていきましょうね。

