
私って考えすぎなのかなぁ…



考えようと思って、考えているわけじゃないのに…
「考えすぎだよ~」「そんなに深く考えないでいいのに~」と、軽く言われて落ち込んだことありませんか?
HSPさんなら、誰もが、その“軽い一言”にモヤモヤした経験があるのではないでしょうか。
考えすぎて何が悪いんだ!?と言い返したくなるのをグッとこらえて、ここでは、HSPさんの「考えすぎあるある」をお伝えします。
考えすぎてしまう理由と対処法を知っておけば、モヤモヤした気持ちがきっと軽くなるはずです。
・HSPさんがよく考えすぎてしまうこと
・HSPさんが考えすぎてしまう理由
・考えすぎてしまう時の対処法



考えすぎることは、決して悪いことじゃないんですよ
HSPさん考えすぎあるある【10選】


HSPさんがよく考えすぎてしまうことは、次の10つです。
1.LINEの返信内容に悩む
2.電話をかけるのに時間がかかる
3.救急車や消防車のサイレンが気になる
4.たったひとつの言葉から、10を想像してしまう
5.他人の表情が暗いと、自分が原因なのでは?と気にする
6.ひとつがダメな結果だと「終わった…」と絶望になる
7.災害や事件などを想像する
8.未来のことを考えたり、妄想したりする
9.一度ミスをすると、立ち直れない
10.新しいことを始めるまでに、ものすごい時間がかかる



詳しく説明していきますね
1.LINEの返信内容に悩む
相手の気持ちに寄り添えるHSPさんは「この言い方だとイヤかなぁ?」「絵文字が少ないと、冷たく感じるかな?」と短い文章を作るだけでも、あれこれ悩みます。
グループLINEは、さらに苦手。
“全員にとって”当たり障りのない文章を考えている間に次々にメッセージが飛び交うので、思考が追いつかないのです。
2.電話をかけるのに時間がかかる
相手の声だけで機嫌を察知することができるので、相手の表情がわからない電話は緊張します。
「もし、こう言われたら、なんて返せばいいのかな?」などと、会話内容を想定してしまうので、なかなか電話をかけられないのです。



私は、話す内容をメモに書いてから電話をかけます…
3.救急車や消防車のサイレンが気になる
救急車や消防車のサイレンが聞こえると、悪いことを想像しがちです。
「ちゃんと、火を消してきたっけ?」「家族が交通事故に遭ってないよね?」と、ひとりで不安になります。
私は、HSPを知った時、この「考えすぎ」が非HSPさんにないと知ってビックリしました。
4.たったひとつの言葉から、10個のことを想像してしまう
聞き流しても良いような言葉をいつまでも忘れられず、その意味をずっと考えてしまいます。
「こういう意味だったのかな?」「それとも…」と勝手にいろいろと想像して、落ち込むことも…。
でも、相手は、言ったことも覚えていないくらい些細な言葉だったりするんですよね。
5.他人の表情が暗いと、自分が原因なのでは?と気にする
細かなことでも察知する能力があるため、相手がいつもと表情が違ったり、暗かったりすると「自分のせいかな?」と考えてしまいます。
相手の機嫌を気にして、とても気を遣いますが、非HSPさんは全く気づいていないことが多いです。
そして、原因は「自分のせい」ではないのが、ほとんどです。
6.ひとつがダメな結果だと「終わった…」と絶望になる
完璧主義のため、予想していた通りに物事が進まないと、全てが終わったような気持ちになってしまいます。
段階的に物事を予想することが多いので、ひとつでも予定が狂うと、その先のことが考えられなくなるのです。
HSPさんは気持ちを切り替えることが、とても苦手です。



「次がある!」と、すぐに気持ちの切り替えができる人が羨ましい…。
7.災害や事件を想像する
ご飯を食べに行ったお店が地下だったり、天井にいろいろな物がぶら下がってたりすると「地震がきたら怖いなぁ」と想像します。
商品が所狭しと並べられているようなお店も「火事が起きたら、逃げ遅れそう…」なんて思ってしまうのです。
非HSPさんが考えもしないことを、いつも想像するので「そんなことばかり考えて疲れない?」と呆れられた経験もあるのでは?
8.将来のことが心配でたまらない
心配性のHSPさんは、お金や健康、家族のことなど、将来のことが不安でたまりません。
非HSPさんのように「その時に考えればいいよ」「何とかなるでしょ」とは考えられないのです。
「今」ではなく「未来」のことばかりに目を向けてしまう傾向があります。
9.一度ミスをすると、立ち直れない
仕事などで、ちょっとしたミスをすると「私はダメな人間だ」と、立ち直れなくなります。
また、上司や先輩から指摘されると、ずっと引きずって、その後の仕事が手につかないことも…。
想像力が豊かなので、たったひとつのミスや指摘された言葉の“意味”をグルグルと考え続けてしまうのです。
10.新しいことを始めるのに、ものすごい時間がかかる
HSPさんは、新しい場所や物事に足を踏み入れるのが苦手です。
深く考える傾向があるため「こうなった場合は、どうしたらいい?」「もし〇〇だったら?」などと、次から次へと不安を“想定”してしまい、なかなか先へ進めないのです。
まわりと一緒に、よーいドン!で新しいことをチャレンジしていくことは、HSPさんにとっては、ものすごい労力が必要になります。



“マイペース”が一番落ち着きますよね
こんなにたくさんのことを常に考えすぎているからこそ、毎日クタクタになってしまうんです。
HSPさんが考えすぎてしまう理由


それでは、なぜ、HSPさんは考えすぎてしまうのでしょうか?
1.念には念を入れて考えがち
2.小さなことを大きくしてしまう
3.人に相談できず、ひとりで悩み続ける
4.HSPにはDOESの特性がある
1.念には念を入れて考えがち
「こうなるかも知れない。でも、そうならなかった場合には…」と、念には念を入れて考える傾向があります。
危機管理能力に優れているため、様々なリスクを想定し、ありとあらゆる対策を考えてしまうからです。
このグルグル思考は、リスク回避への対策が終わるまで続きます…。



旅行の荷物は「万が一」を想定して準備するので、ものすごい量になります。
2.小さなことを大きくしてしまう
些細なことや小さなことを大きくして考えてしまう傾向があります。
思考力が高いため、どんどん想像を広げていってしまうためです。
よい方向ではなく、悪い方向へ拡大していってしまうから困るんです。
3.人に相談できず、ひとりで悩んでしまう
頑張り屋さんのHSPさんは、他人に頼ることが苦手で、ひとりで悩みを抱え込んでしまいがちです。
相手の気持ちを第一に考え「迷惑をかけたら、申し訳ない」という気持ちを強く持っているためです。
誰かに聞いてもらえば解決できるよう悩みでも、ひとりで悩んでしまうため、さらに考えすぎてしまうことになります。
4.HSPにはDOESの特性がある
HSPには4つの特徴「DOES(ダズ)」というものがあります。
- Depth of processing(物事を深く考える)
- Overstimulation(周りからの刺激を受けやすい)
- Empathy and emotional responsiveness(人に共感しやすい)
- Sensitivity to subtleties(些細な刺激を感じ取る)
HSPさんは、生まれつきDOESの性質があるから、どうしても考えすぎてしまうのです。
考えないようにすることの方が難しく、自然と考えてしまう気質なんです。



考えすぎる気質だとわかっただけで、気持ちがラクになりますよね
HSPさんが考えすぎてしまう時の対処法
気質のせいだと理解できても、考えすぎは疲れるし、非HSPさんのように“考えすぎない人生”を送ってみたいと思いますよね。
ここでは「考えすぎてしまう時の対処法」をご紹介します。
1.「今」を大切に過ごす
2.HSPの気質を認めて受け入れてあげる
3.考えすぎと言う人から離れる
4.甘い物を食べたり、ゆっくり寝たりしてリラックスする
5.自分の想いをアウトプットする
1.「今」を大切に過ごす
「未来」の不安を想像するのではなく「今」に目を向け、楽しむことに集中してみましょう。
どんどん心配なことが増えていき、ネガティブな人生を送っていると、心と身体が壊れてしまいます。
自分の未来を考えてばかりいて、病気になってしまったら、元も子もないですよね。
あなたが大切にすべきものは「未来」ではなく「今」なのです。
そうすることで、ポジティブな気持ちに切り替わり、新しい一歩を踏み出すことにもつながるかも知れません。
2.HSPの気質を認めて受け入れてあげる
「考えすぎてしまうのは、HSPの気質だから仕方ない」と、生まれもった気質を受けれてあげましょう。
「なぜ、考えすぎちゃうんだろう?」とモヤモヤしながら過ごしている時間が、もったいないからです。
自分のせいだと思わなくなることで、どんな時も“考えすぎてしまう自分”に悩まなくなります。
逆に言えば、考えすぎることでリスクを回避できたり、失敗を防げたりするんですから、メリットに変換していきましょう!



私は「また考えすぎてるよ~」って、自分にツッコミを入れています
3.考えすぎと言う人から離れる
「考えすぎだよー」「そんなことまで、考えてたら疲れない?」などと言ってくる人とは距離を置きましょう。
あなたが考えすぎてしまうことは、決して悪いことでもないし、誰かに否定されるものでもないからです。
「考えすぎなのかなぁ」「自分が悪いのかなぁ」などと思っていると、どんどんネガティブになってしまいます。
“あなたの想い”を一人で、ゆっくり考えて向き合う時間も、たまにはあってもいいんですよ!


4.甘い物を食べたり、ゆっくり寝たりしてリラックスする
甘い物を食べたり、ゆっくり寝たりして、自分の心と身体に休憩をあげましょう。
考えすぎてしまうと、負のスパイラルから抜け出せなくなってしまい、いいアイディアが出てこなくなるからです。
スマホも開かずに、SNSやニュースから離れることもおすすめです。
意識的に考えることをストップさせる時間を作ることで、納得のいく結論が見つかることもあります。
5.自分の想いをアウトプットする
日頃のモヤモヤを自分の言葉に変換して、アウトプットしてみましょう。
HSPさんは周囲からの刺激を感じやすく、情報ばかり増えていくため、パンク状態になってしまうからです。
今日あったこと、思ったことを手帳や日記に書き出すのもいいですし、私のようにブログに綴ってみるのもおすすめです。
自分の想いを言語化してアウトプットすることで、頭の中が整理できて、すっきりしますよ!



書き出すと止まらない…。こんなに“モヤモヤ”と付き合っていたのかぁ…と驚かされます!
まとめ
HSPさんの「考えすぎあるある」10選は、以下の通りです。
1.LINEの返信内容に悩む
2.電話をかけるのに時間がかかる
3.救急車や消防車のサイレンが気になる
4.たったひとつの言葉から、10を想像してしまう
5.他人の表情が暗いと、自分が原因なのでは?と気にする
6.ひとつがダメな結果だと「終わった…」と絶望になる
7.災害や事件などを想像する
8.未来のことを考えたり、妄想したりする
9.一度ミスをすると、立ち直れない
10.新しいことを始めるまでに、ものすごい時間がかかる
HSPさんが考えすぎてしまう理由は、以下の通りです。
1.念には念を入れて考えがち
2.小さなことを大きくしてしまう
3.人に相談できず、ひとりで悩み続ける
4.HSPにはDOESの特性がある
HSPさんが考えすぎてしまう時の対処法は、以下の通りです。
1.「今」を大切に過ごす
2.HSPの気質を認めて受け入れてあげる
3.考えすぎと言う人から離れる
4.甘い物を食べたり、ゆっくり寝たりしてリラックスする
5.自分の想いをアウトプットする
HSPさんにとって、考えすぎることを褒められることは、あまりないかもしれません。
しかし、非HSPさんにはできないような丁寧な気遣いができたり、大きな失敗を防いでくれたりするHSPさんは、貴重な存在です。
深く考える気質は、生まれ持ったものであり、あなたの長所でもあるのです。
ネガティブにとらえるのではなく、考えすぎるHSPさんの存在が、どれだけ人々にとって役に立っているか…そう思うと、気持ちがラクになりますよね。
心の中の“想い”を大切に、自分と向き合っていきましょう!

