HSPさんは保育士に向いているのか?向いていないのか?

保育士って、HSPさんに向いているのかなぁ?

保育の仕事は、私に向いていない気がする…

HSPは保育士に向いていないと言われるけど、本当にそうなのか気にしたことありませんか?

気にしているあなたは、保育士を目指しているHSPさんか、HSP気質で悩みながら保育士を続けている方か、どちらかなのではないでしょうか?

将来のことを考えるためにも、気になる問題ですよね。

今回は、保育士歴11年の筆者の体験談も加えながら、HSPさんが保育士に向いているのかをお話します。

この記事でわかること

・HSPさんは、保育士に向いているのか?

・HSPさんが保育士に向いていないと言われる理由

・HSPさんが保育士に向いていると言われる理由

・保育経験者から見たおすすめの職場環境

この記事を読み終えた時に、少しでも心のモヤモヤが消えていることを願っています。

目次

HSPさんが保育士に向いていると言われる理由

HSPさんにとって「保育士は向いている」と言えるでしょう。

HSP気質の長所が、まさに保育士の仕事に合っていて、HSPであることが役立つことが多いためです。

ただし、後述しますが、人や環境によっては向かない仕事になることがあります。

HSPさんが「保育士に向いている」と言われる理由は、以下の7つです。

HSPさんが保育士に向いている理
  • 共感力が高い
  • 観察力が優れている
  • 細かい配慮ができる
  • 思いやりの心が強い
  • 落ち着いた対応ができる
  • 感性と表現力が豊か
  • 協調性がある
  • 責任感が強い

1.共感力が高い

なんと言っても、HSPさんが持つ共感力の高さは、保育士にとって必要なものの1つです。

保育士は、お子さんの気持ちや状態を理解し、適切に対応することが大切だからです。

共感力が高いことで、自然とお子さんの気持ちに寄り添い、安心感を与えることができます。

お子さんだけではなく、虫や草花の気持ちもわかっちゃいますよ

2.観察力が優れている

HSPさんは観察力に優れているため、小さな変化を見逃さない傾向があります。

保育の現場では、お子さんの表情や体調、行動の微妙な変化を観察し、適切な援助やアドバイスをすることが大切です。

このような優れた観察力は、保育士として大きな強みとなります。

3.細かい配慮ができる

HSPさんの細かい配慮が自然とできることは、保育の現場でとても役立ちます。

まわりの環境や小さな変化にも敏感に反応する気質があるため、お子さんの体調変化に早期に対応できるのです。

書類作成や行事などでも、ちょっとした間違いを見つけることができるので、重宝されます。

細かい配慮ができる先生は、保護者からも感謝されますよ

4.思いやりの心が強い

HSPさんは、他の人に対して自然と思いやりを持って接することができます。

保育士としてお子さんや保護者と関わるためには、この思いやりの心が大切です。

思いやりの心が強ければ強いほど、お子さんにとっての“大好きな先生”になれるのです。

5.落ち着いた対応ができる

HSPさんは、何事も落ち着いて対応することができる場合が多いです。

まわりの状況に敏感である一方で、顔に出したり、感情的になったりする姿は見せない傾向があるからです。

様々な場面で冷静に対応できることは、お子さんが安心する環境作りにつながります。

ケガや地震など、想定外のことが起きた時に冷静に対応できるんです

6.豊かな感性と表現力

HSPさんは、生まれながらに豊かな感性を持っているため、表現力も優れていると言われることがあります。

感じる心や表現する力は、お子さんに絵本を読んだり、劇などの出し物をしたりするときに多いに役立ちます。

他の保育士とは違う、唯一無二の「楽しい先生」でいられる自慢できる長所です。

7.協調性がある

HSPさんは、協調性がある人が多いです。

まわりの空気を瞬時に読み取り、その場の雰囲気に合わせた対応ができるからです。

複数人で担任をすることが多いですが、どんな先生と組んでも、楽しいクラス運営ができてしまいます。

協調性がある人同士だと楽なんですけどね…

8.責任感が強い

HSPさんの責任感の強さは、保育士にとって重要な要素です。

保護者のお子さんの“大切な命”を預かる保育の仕事。責任感がなくては、成り立ちません。

ひと一倍責任感が強いHSPさん。保育の現場には、欠かせない存在なのです。

HSPさんが保育士に向いていないと言われる理由

HSPさんが「保育士に向いていない」と言われることも多いのが事実です。

保育自体は向いているのに、働く環境やまわりの人によって、向かない仕事にもなり得るのです。

そのことを知っておくことで、うまく対処しながら、好きな保育の仕事を続けられるのではないでしょうか?

HSPさんが「保育士に向いていない」と言われる理由は、以下の8つです。

HSPさんが保育士に向いていない理由
  • 複雑な人間関係
  • シフト勤務
  • 責任の重さ
  • 注意し過ぎで疲れる
  • ストレスがたまりやすい
  • 感覚過敏

1.複雑な人間関係

保育士はお子さんだけではなく、築かなくてはならない人間関係が複雑なのです。

声や表情だけで、相手の機嫌がわかってしまいがちなHSPさんにとって、関わる人が多すぎるのもストレスの原因になります。

同じ職場に苦手な人がいると、保育にも影響が出やすいので、注意が必要です。

保護者、同じクラス担任、園長や主任などの上司…多いなぁ。

2.シフト勤務

保育士は、早番、遅番、延長当番…など、シフトが複雑な勤務体制です。

そのシフト勤務が、HSPさんにとっては、ストレスになることもあります。

HSPさんは、変化があるよりも、ルーティンが決まっている生活の方が落ち着く傾向があるためです。

3.責任の重さ

責任感が強いHSPさんですが、逆に責任の重さを強く感じてしまい、続けられなくなることがあります。

責任がなくては務まらない保育の仕事。

HSPさんは、真面目で物事を深く考えすぎてしまう気質があるため「命」を預かる仕事の重責に耐えられなくなるのです。

責任の重さの分、やりがいもある仕事なんですよね

4.注意し過ぎで疲れる

常にお子さんに注意を向けていることで、疲れやストレスを感じることがあります。

HSPさんは、細かい部分にまで気を配りすぎる傾向があるためです。

保育士としては重要なスキルですが、些細な点にも気づいてしまうことで、時に負担になることがあります。

5.ストレスがたまりやすい

HSPさんはストレスに敏感で、長時間にわたって高いエネルギーを要求される仕事環境では、心身に負担がかかりやすいです。

特に新年度や行事準備など、お子さんの保育以外でも多忙なスケジュールが続くと、疲れやすくなる傾向があります。

非HSPさんと比べて疲れやすいので、うまくストレス解消をしていく必要があるのです。

過度なストレスの原因はHSPだったと知ったのは、退職してからでした

6.感覚過敏

音、光、匂いなどに敏感であるため、保育現場の環境が非常に刺激的に感じられることがあります。

子どもたちの大きな声や騒がしい環境は、HSPさんにとってストレスが溜まりやすいです。

お子さんの泣き声や叫び声ならまだしも、保育者の怒鳴り声は、耐えられません。

HSP保育士さんには、こんな職場や働き方がおすすめ(体験談)

11年間保育士を経験してきた筆者は、転勤や転職を含め、5つの保育園で働いてきました。

そんな筆者の経験から感じた「HSP保育士さんにおすすめの職場や働き方」は、以下の通りです。

HSP保育士さんにおすすめの職場や働き方
  • 保育方針や職場の雰囲気が自分に合っている
  • チームワークが良い
  • 相談しやすく、意見を尊重し合える
  • 人員配置に余裕がある
  • 正規職員以外での勤務

1.保育方針や職場の雰囲気が自分に合っている

保育方針や職場の雰囲気が自分に合わない保育園は、自分らしさを発揮できずに長続きしません。

真面目で、何事も丁寧に深くまで考えがちなため「これでいいのかなぁ?」と、グルグルと考え続けてしまうのです。

  • 一人ひとりを大切にする保育をしている
  • 全職員が、園児を我が子のように成長を見守っている
  • 呼び捨てをしたり、怒鳴ったりする保育者がいない
  • 温かい家庭のような保育園

このように、自分の中の“理想の保育園”があるはずです。

その理想とかけ離れている職場は、あなたには合わない職場です。

HSPさんにとって働く環境は、とても大切です。自分らしくいられる環境は、自分で決めていいのです。

あなたの“何かイヤ…”と思う直感を大切にしてくださいね

2.チームワークが良い

保育の仕事は、1人だけではできません。

いやでも、複数の保育士と一緒に仕事を進めていかなくてはならないので、チームワークの良さは重要です。

悪口や陰口をコソコソ言うような人がいたり、適当に仕事をするような人がいたりすると、HSPさんは気になって仕方がないもの。

チームワークが良ければ、行事準備で忙しい時や保育が大変な時でも、協力して乗り越えることができますよ!

人間関係が良好な職場が一番です!

3.相談しやすく、意見を尊重し合える

多くの情報で頭がパンクになりがちなHSPさんにとって、意見を言い合える環境は大切です。

新任、先輩関係なく、全職員が意見を出しながら保育や行事を作り上げていく職場は、のびのびと働くことができます。

まわりの意見に同調しがちなHSPさんが、自分の意見を言える場があることは、自己発揮できる最高な環境なのです。

どんどん自己発揮しちゃいましょう!

4.人員配置に余裕がある

人員配置に余裕がなく、ギリギリの人数で保育をしている職場は、HSPさんには不向きです。

  • 一人で仕事を背負ってしまう
  • お子さんのケガが防げず、自分を責めてしまう
  • お迎えに来た保護者に対して細やかな配慮や気配りができない
  • 常に全体を見て、注意を払っているため疲労感がすごい

このようにHSPさんにとって、人員配置に余裕がないと、マイナスなことばかりなのです。

ポジティブに楽しく保育をするためには、お子さんをしっかり丁寧に見守ることができる職場を選びましょう。

保育者の心のゆとりは、お子さんの心の落ち着きに直結です

5.正規職員以外での勤務

正規職員以外の働き方を選ぶのも1つの方法です。

  • 長時間パート
  • 短時間パート
  • 派遣保育士

子育てをしている方や理由があって、長時間働くことができない保育士さんもたくさんいます。

大好きな仕事を辞めてしまう前に、今の働き方を変えれば続けられる方法もあるのです。

  • 責任が重いので担任から抜けたい
  • シフト制ではなく、定時で働きたい
  • 疲れすぎちゃうので、短時間にしたい

頑張り過ぎて、身体を壊してしまったら、元も子もありません。

HSPさんが自分らしく保育をできる環境をまずは、自分で選んでみることをおすすめします。

まとめ

HSPさんは、保育士に向いていると言えます。

次のようなHSP気質が、保育士に合っているためです。

保育士に向いているHSP気質

1.共感力が高い

2.観察力が優れている

3.細かい配慮ができる

4.思いやりの心が強い

5.落ち着いた対応ができる

6.感性と表現力が豊か

7.協調性がある

8.責任感が強い

保育の仕事は、HSP気質の長所を活かすことができるほどの適職なのです。

しかし、HSPさんは、保育士に向いていないと言われることもあります。

向いていないから…と、保育士を選ばないのではなく、一緒に働く人や環境を自ら選ぶことによって、適職のままでいられるのです。

憧れて、頑張って勉強をして、なることができた保育士。

その保育士という仕事を「HSPだから」という理由で諦めないでほしいです。

あなたの長所が存分に活かせる環境をぜひ探してみてくださいね。応援しています!

この記事を書いた人

HSP40代の双子ママです。
HSPである自らの経験をもとに、同じ悩みを持つ方が「自分らしく」生きるヒントを発信していきます。
転職しても転職しても、立ちはだかる面倒くさい人間関係と苦手な職場環境に悩む毎日にさようなら。自分らしい生き方を共に探しましょう!

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