
なんで、こんなに人の言葉に落ち込むんだろう?



傷つく言葉を言われると、余計立ち直れなくなる…
落ち込んでいる時に「そんなに落ち込むことじゃなくない?」と言われ、さらに傷ついた経験はありませんか?
強度なHSP気質の筆者は、以前言われて、心が傷ついた忘れられない言葉がいくつもあります。
HSPさんは、ちょっとした一言でも深く受け止めてしまいがちなのです。
この記事では、HSPさんが傷つきやすい言葉10選と、心を守る方法をお伝えします。
・HSPさんは、なぜ言葉ひとつで傷つきやすいの?
・HSPさんが傷つく言葉10選
・HSPさんが傷つく言葉を言われた時の心の守り方



あなたは悪くない!だからこそ「心の守り方」を知っていきましょう
HSPさんが言葉ひとつで傷つきやすい理由


HSPさんが言葉ひとつで傷つきやすい理由は次の4つです。
- 人の感情を自分のことのように受け止めてしまう
- 言葉のトーンやニュアンスも深く感じ取ってしまう
- 言葉の意味を何度も振り返ってしまう
- DOESの特徴があるから



詳しく説明していきますね
1.人の感情を自分のことのように受け止めてしまう
誰かがネガティブな言葉を発したとき、それが自分に向けられたものでなくても、まるで自分が責められているように感じてしまいがち。
HSPさんは共感力が非常に高い傾向があるからです。
そのため、誰かの「ため息」や「否定的な言葉」を聞くだけで、心が重くなってしまうのです。
2.言葉のトーンやニュアンスも深く感じ取ってしまう
たとえ相手が軽い気持ちで言った一言でも、そのトーンや表情から「怒ってる?」と感じてしまうことがあります。
HSPさんは、周囲の音・光・においなどに敏感なだけでなく、言葉の裏にある感情やニュアンスにも敏感だからです。
3.言葉の意味を何度も振り返ってしまう
一度傷ついた言葉を何度も思い出してしまったり、自分の中で意味を考え続けてしまったりします。
HSPさんは、物事を深く考える傾向があるからです。
- 「あのとき、なんであんな言い方だったんだろう」
- 「私が悪かったのかな…」
と、頭の中で繰り返し考えてしまうのです。
4.DOESの特徴があるから
HSPという概念を提唱したエレイン・N・アーロン博士も、HSPの特徴として以下の4つを挙げています(頭文字を取って「DOES」と呼ばれます)
- D:深く処理する(Depth of processing)
- O:刺激に敏感(Overstimulation)
- E:感情的な反応と共感力が強い(Emotional reactivity and Empathy)
- S:些細な刺激に気づく(Sensitivity to subtle stimuli)
これらの特徴からも、HSPさんが言葉に対して人一倍敏感に反応してしまう理由がわかりますよね。
DOESについては、こちらでも紹介しています


HSPさんが傷つく言葉10選


HSPさんが言われて傷つく言葉10選は、次の通りです。
あなたも言われて、イヤな思いをした経験があるのではないでしょうか?
- 真面目だねぇ
- 考えすぎだって
- 気にしすぎだよ
- まだ引きずってるの?
- 細かいよねぇ
- 頑張りすぎだよ
- 大げさだって
- その性格疲れない?
- 当たり前じゃない?
- 大丈夫?私やろっか?
1.真面目だねぇ
「そんなに丁寧にやらなくてもいいのに」と、遠まわしに言われている気がして傷つきます。
でも、HSPさんにとって“丁寧にすること”は、自然なことなんです。
自分では当たり前のようにしていることが、否定されているように感じて、ちょっと苦しくなってしまいますよね。



私はいつも「はい、真面目です。真面目で何が悪い!?」と心の中で反論します
2.考えすぎだって
わかってはいるけれど、頭の中ではいろんなことがグルグルめぐってしまうのがHSPさん。
そんな自分を止められなくて、どうしても気になってしまうのです。
だから「考えすぎ」と言われると「自分の感じ方って変なのかな」と不安になりがちです。


3.気にしすぎだよ
「そんなに気にしなくていいよ」と言われても、それができない気質なのです。
HSPさんは、小さな変化や空気の流れにも敏感で、人一倍まわりに気を配ります。
それを否定されると、自分の大切な感覚までも否定されたような気がするから、傷つくのです。
4.まだ引きずってるの?
はい、引きずってますけど…
あの時の表情や言葉を何度も思い出しては「私、何か悪いことしちゃったかな」と自分を責めてしまいがち。
でも、それって繊細だからこそできる“振り返りの力”でもあるんです。時間がかかっても、ちゃんと自分で気持ちを整理しようとしている証なんですよね。



自分の気持ちを断ち切られた感覚になりますよね
5.細かいよねぇ
「もっと大ざっぱでいいのに…」と聞こえてしまって、心が傷つきます。
HSPさんにとって、細かいところに気づいたり、配慮できるのは優しさの一部。
でも、それを「必要ない」みたいに言われてしまうと、繊細な自分が嫌いになってしまいそうに…。
6.頑張りすぎだよ
「頑張らなくてもいいよ」と言われると、ホッとする反面「そんなに頑張ってるように見えるのかな…」と複雑な気持ちになりませんか?
HSPさんは無意識のうちにまわりに気を配って、自分のことは後回しにしがち。
「頑張りすぎ」と言われると、頑張ることが当たり前になっている分、自己否定された気持ちになります。



逆に、限界まで頑張っている時のこの言葉は、涙が止まらなくなります


7.大げさだって
大きな音に驚いたり、想定外のことに絶望したりした時に「大げさじゃない?」と言われるのも傷つきます。
HSPさんの感受性は、とても豊かで繊細。
その感覚を「大げさ」と言われてしまうと「もう何も感じないようにした方がいいのかな…」と、殻に閉じこもりたくなります。
8.その性格疲れない?
長い付き合いですが、疲れます…。でも、変えられない気質なんですよね。
その繊細さのおかげで、まわりに配慮ができたり、小さな幸せを見つけたりできるのに。
そんな自分を「大変そう」「面倒くさい性格だね」と言われると「じゃあ、どうしたらいいの…?」と落ち込みます。
9.当たり前じゃない?
その“当たり前”が、HSPさんには難しいと感じることもあるのです。
HSPさんにとっては、普通のことでも負担に感じたり、不安になったりすることがあります。
「当たり前」で片づけられてしまうと、自分のペースや感じ方が置いていかれたような気持ちになってしまうのです。



余計な一言が加わるだけで、落ち込み度が増しますよね
10.大丈夫?私やろっか?
優しさとして言ってくれてるのはわかるけど「私って頼りないかなぁ…」と傷つきます。
HSPさんは、誰かに迷惑をかけたくない気持ちが強いから、人にお願いするのが苦手なことも。
だからこそ、こうした言葉に戸惑ってしまったり、自分を責めてしまったりするのかもしれません。
言葉だけではない!
HSPさんは「言葉+トーン・表情」のセットが影響することが多い
HSPさんは、言葉そのものだけでなく、話し方や雰囲気にも敏感です。
同じ言葉でも、言い方ひとつで傷つくこともあれば、安心することもあります。
HSPさんが傷つく言葉を言われた時の対処法


HSPさんが傷つく言葉を言われた時の対処法は、次の5つです。
- 距離をとる・その場を離れる
- 「これは相手の問題」と割り切る
- 信頼できる人に話す
- 感じたことを書き出す
- 「私は悪くない」と自分に言い聞かせる
でも、傷ついた心を少しでも早く回復させる方法や、日常の中で心を守るコツを知っていれば、少しでもラクになれます。
1.距離をとる・その場を離れる
心がモヤモヤした時は、まず距離をとることが大切です。
すぐに反応せずに
- 「トイレ行ってくるね」と、その場から少し離れる
- 大きく深呼吸をする
- 言葉で傷つけられる人と無理に一緒に過ごさない



その場で、我慢し続ける必要はありません
2.「これは相手の問題」と割り切る
誰かの言葉に傷ついたとき、その言葉が本当に「自分の本質」を言っているのか?と考えてみましょう。
たいていの場合、それは相手の価値観やストレスから出た言葉です。
「これは私ではなく、価値観の違う相手の問題」と割り切るクセをつけてみましょう。
3.信頼できる人に話す
一人で抱え込まず「わかってくれる人」に話すことで、心の負担は驚くほど軽くなります。
「そんな風に感じて当然だよ」と言ってもらえるだけで、自分を否定しなくなります。



HSP同士のつながりや、安心できる人との対話って大切ですよね
4.感じたことを書き出す
言葉で受けた傷を頭の中だけで抱えていると、グルグル思考が止まらなくなってしまいます。
そんな時には、心の傷を思いのままノートに書き出すのがおすすめです。
例えば…
- 感じたこと
- 悲しい気持ち
- 相手への怒り
書くことで気持ちを整理できるし、外へ出すこともできるため、客観視しやすくなります。
5.「私は悪くない」と自分に言い聞かせる
HSPさんは、すぐに「私が悪かったのかな」と自分を責めがちです。
でも実際には、悪くないことの方が圧倒的に多いのです。



「大丈夫。私はちゃんとがんばってる」と自分を励ましてあげましょうね
まとめ
HSPさんは、感受性が高く、ちょっとした一言でも心が傷つきやすいです。
それだけ「相手の言葉」や「空気」を大切に感じ取っている証拠。
あなたの敏感さや感じやすさは、決して欠点ではなく、大切な個性なのです。
誰かの一言で傷ついた時に「私が弱いから言われても当然」などと落ち込む必要はありません。
逆に、自分の傷ついた心を受け止めてあげて「大丈夫。私は私のままでいい」と自分にやさしくしてあげてくださいね。



