
授業参観や保護者会って、気が重いんだけど、私だけ?



運動会のあと、子ども以上に疲れちゃうのよねぇ…
子どもの成長を感じることができる、さまざまな「学校行事」。
そのはずなのに、学校行事に行く前から、子どもではなく保護者の方が疲れていませんか?
筆者もそのうちの一人で、子どもの学校行事に参加したあとは、グッタリ…。
今回は、HSPママさんが学校行事に疲れてしまう理由と対処法について、ご紹介します。
・HSPママさんが学校行事で疲れてしまう理由
・HSPママさんが苦手な学校行事(体験談)
・学校行事で疲れずに参加するための対処法



まだまだ続く学校行事。少しでも気楽に参加したいですよね!
HSPママさんが学校行事で疲れてしまう理由


HSPママさんが学校行事で疲れてしまう理由は、次の5つです。
- まわりの環境に敏感すぎる
- 他の保護者との会話に気を遣いすぎる
- 「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーが強すぎる
- 子どもの様子をずっと見ていて気が張る
- 予定があることに数日前からソワソワする



詳しく説明していきますね
1.まわりの環境に敏感すぎる
人混み・ざわざわした空間など、まわりの環境に敏感すぎて、脳がフル稼働状態になりやすいです。
HSPさんは「音」「空気感」「気配」など、ありとあらゆることを細かくキャッチしてしまうためです。
運動会や授業参観など、たくさんの人が集まる場では
- 子どもたちの声
- マイクの音やBGM
- 他の保護者のざわめき
- 気温や匂い
このように、あらゆる刺激が一気に押し寄せます。
その結果、何もしていないはずなのに、知らないうちにグッタリ…なんてことにもなるのです。
2.他の保護者との会話に気を遣いすぎる
HSPママさんは、ほんの短い会話でも神経を使い果たしてしまいがち。
なぜなら、相手の表情や雰囲気を敏感に察知しすぎてしまうためです。
例えば…
- 誰と隣の席になるんだろう?
- 話しかけられたらどうしよう
- 私、浮いてない…?
一方で、雑談が苦手でも「ちゃんと話さなきゃ」「母親らしくしなきゃ」という無言のプレッシャーが自分を追い詰めることも。
3.「ちゃんとしなきゃ」というプレッシャーが強すぎる
「ちゃんとしなきゃ」という思考パターンが、HSPママさんにプレッシャーを与えます。
HSPさんは、完璧主義の傾向があるためです。
こんなこと考えていませんか?
- 清潔感のある服装をしなきゃ
- 誰に見られても恥ずかしくないようにふるまわなきゃ
- 他のママと違いすぎたらどうしよう
自分では考えすぎないように思っていても、実は心と体に大きなストレスをかけているのです。
4.子どもの様子をずっと見ていて気が張る
HSPママさんは、自分の子どもだけでなく、他の子どもや先生の様子、場の空気全体にも敏感です。
例えば…
- 「うちの子、ちゃんとやれてるかしら」
- 「落ち着きない子がいて気になるなぁ」
- 「新任の先生だけど大丈夫かな」
このように全体を先回りして感じ取ってしまうため、見守っているだけでも心は常に緊張状態なのです。
5.予定があることに数日前からソワソワする
HSPさんは「予定」に対してのアンテナも高く、数日前から頭の中でシミュレーションが止まらなくなることがあります。
苦手な行事や人間関係が絡む予定だと、なおさらソワソワ…。
例えば…
- 「何を着ていこう」
- 「時間は?どこの教室だっけ?」
- 「みんなの前で意見を言わされたら…」
いろいろ考えすぎて、当日を迎える前からすでに疲れている…なんてこと、ありませんか?


このように、一見、楽しそうに見える学校行事も、HSPさんにとっては刺激のオンパレード。
だからこそ、疲れてしまうのは当たり前のことなのです。「社交性がないから」ではありません。
自分の特性を理解し、上手に付き合っていくことが大切です。
HSPママさんがドッと疲れる学校行事(体験談)


一年間の中でも、HSPである筆者がドッと疲れてしまう学校行事を3つご紹介しますね。
年度はじめの保護者会
年に4回ある保護者会。その中でも、ダントツで疲れてしまうのが4月に行われる「年度はじめの保護者会」。
- 担任と初顔合わせ
- 自己紹介
- 学級委員決め
このような、緊張がつづく豪華なラインナップだからです。
特に自己紹介が苦手で、頭の中では、ずっと考えごとが続きます。
- どっちから始まるんだろう?
- 前に出るの?その場に立つだけ?
- 何で、みんな笑いを取れるようなこと話せるの?
- どんな仕事してるんだろう?話がうますぎるんだけど…
- そんなことより、何話そう…
結局、考えすぎて緊張がMAXになり…話がまとまらずに自己嫌悪になりがちです。
そして、他の保護者の話したことが、ほぼ頭に入ってこず、記憶がないことが多いです。



いきなり「お題」を出されるからパニックになるんですよね…
授業参観
子どもが授業を受けている様子を実際に見られる「授業参観」。
それなのに、なぜか、子ども以外のことに目がいってしまうから疲れるんです。
例えば…
- 静かすぎる教室に気を遣う
- あの子よく発言してるなぁ → わが子と比べる
- あの子の服装おしゃれだなぁ → わが子と比べる
- あのママの服装おしゃれだなぁ → 自分と比べる
- 先生うちの子の様子も見てほしいなぁ…
静かな教室の中で、咳が出そうな時や、お腹が鳴ってしまいそうな時など、緊張して全く子どもに集中できなくなります。



コロナ禍の「オンライン授業参観」も良かったですよね
運動会
学校のビッグイベントの一つ「運動会」。
筆者は子どもの頃、毎年「リレーの選手」に選ばれるほど足が速く、運動会は大好きな行事でした。
しかし、わが子の運動会となると話は別…。
登校する前
- 集合時間に遅れないように送り出す
- 忘れ物がないように確認させる
- 体調を万全に参加できるようにする
開会する前
- 子どもの出番はいつ?
- 子どもの立ち位置は、どのあたり?
- 保護者席はどこ?
- 開門は、何時?
とにかく考えることが多すぎて、運動会が始まる前の時点で、疲れていることが多いのです。
運動会のあとは、受け取った刺激の多さに疲れ切ってしまうので、必ず休ませてもらっています。



子ども以上に疲れてしまうのは、いつものこと…
HSPママさんが学校行事で疲れずに参加するための対処法


HSPさんにとって、学校行事は「疲れてしまうもの」と割り切ることも大切。でも、できることなら少しでもラクに参加したいですよね。
ここでは、筆者自身の体験やHSPの特性をふまえて、無理なく取り入れられる対処法をご紹介します。
- 学校行事の前日は、早く寝る
- 無理にママ友と仲良くしようとしない
- 自分だけの“観覧スペース”を見つける
- 可能であれば、パートナーや家族と参加する
- 学校行事が終わったら「休息時間」を作る
1.学校行事の前日は、早く寝る
心配ごとや緊張で眠れなくなる傾向があるので、早めにお風呂に入ったり、スマホは見ないようにするなど、前日は早く寝ることを意識しましょう。
疲れやすいHSPさんにとって、前日の睡眠の質はとても大事なのです。
好きな香りのアロマやハーブティーを使って、安心感を感じる時間を持つのもいいですね。



準備が終わらない時は、朝早く起きるようにして、まずは寝るようにしています。
おすすめのハーブティー
手軽にアロマを楽しみたい方に
2.無理にママ友と仲良くしようとしない
「ひとりで浮いてないかな…」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも、学校行事は子どもを見るのが目的。無理に誰かと仲良くする必要はないのです。
軽く会釈するだけでも、ちゃんと「感じのいいママ」として伝わりますよ。



自分を守ることを第一に考えましょうね!


3.自分だけの“観覧スペース”を見つける
体育館や校庭での行事では、なるべく“隅っこ”や“後ろの方”など、自分が落ち着ける場所を選ぶのがおすすめです。
- なるべく人が少ないスペース
- 音がうるさくない場所
- 両隣りや前後に人がいないような場所
- 立ち見の時は、柱や壁際に寄る
こうして、観覧する場所を選ぶだけでも、かなりの安心感につながりますよ。



私は、隅っこの席や場所を確保するために早めに行くことが多いです。
4.可能であれば、パートナーや家族と参加する
「行事に一人で全部対応しなきゃ」と思い込まないことも大切です。
パートナーや家族と一緒に参加することで安心感を得られる場合もあります。
行事そのものへの参加が難しい場合
- 帰宅後に子どものことを見てもらう
- 終わったあとの家事を任せる
- 夕食は買ってきてもらう
など、事前にサポートをお願いしておくだけで心がラクになります。



夫と参加して、子どもを見たらすぐに帰っています
5.学校行事が終わったら「休息時間」を作る
行事のあとは何も予定を入れずに、ひとりで静かに過ごせる時間を用意しておくと、疲れの回復も早まります。
好きな音楽を聴いたり、昼寝をしたり。
「今日はがんばったね」と、子どもはもちろんのこと、自分をねぎらう時間も大事にしてくださいね。



その日の疲れは、その日のうちに取れるとラクですよね
まとめ
HSPママさんが学校行事に疲れずに参加するための対処法は、次の5つです。
- 学校行事の前日は、早く寝る
- 無理にママ友と仲良くしようとしない
- 自分だけの“観覧スペース”を見つける
- 可能であれば、パートナーや家族と参加する
- 学校行事が終わったら「休息時間」を作る
子どもが頑張っている姿を見に行ったはずなのに、学校行事が終わったあとにグッタリしてしまう自分がイヤになりますよね?
でもそれは、HSPさんの「感じ取る力」が豊かな証拠。
音、人の気配、空気の変化…たくさんの刺激を一気に受け取ってしまうから、疲れて当然なんです。
まずは「私は疲れやすい体質なんだ」と受け入れてあげましょうね。
そして、自分に合った対処法を少しずつ取り入れていくことがとても大切です。
お子さんのための学校行事を少しでもラクに、あなたらしく楽しめますように。