
外よりも家で食べる方が落ち着くのはナゼ?



楽しみだった外食なのに帰ってきたらクッタクタ…
友人や家族と楽しいはずの外食。だけど、帰る頃にはどっと疲れてしまう…。そんな経験、ありませんか?
それは、生まれつきもったHSP気質が関係しているのかもしれません。
HSPさんは、五感や感情がとても敏感なため、外食のような「非日常」の場面で心も体も疲れてしまうことがあるんです。
この記事では、HSPさんが外食を苦手に感じる理由と、その疲れを軽くするための対処法を5つご紹介します。
・HSPさんが外食を苦手と感じる理由
・HSPさんが外食で苦手な場面(体験談)
・外食が苦手なHSPさんの疲れを軽くするための対処法



記事を読むと「私だけじゃないんだ」と気持ちがラクになりますよ
HSPさんが外食を苦手と感じる理由


HSPさんが外食を苦手と感じる理由は、次の5つです。
- 騒がしい環境が落ち着かない
- お店に入るのに緊張する
- 席の配置や空間の居心地が気になる
- 長時間の会話がエネルギーを消耗する
- そもそも人前で食べるのが苦手



詳しく説明していきますね
1.騒がしい環境が落ち着かない
普通の人には気にならないような音でも、すべてキャッチしてしまうため、頭の中がいっぱいになりがち。
HSPさんは、音や人の気配など周囲の刺激にとても敏感だからです。
外食の場で気になる音や気配
- 話し声や笑い声
- BGM
- 食器の音
- 店員さんの接客
こうした音や気配が多ければ多いほど「なんだか落ち着かない」「早く帰りたい」と感じてしまうのは、とても自然なことなんです
2.お店に入るのに緊張する
外食に行く前から「お店に入る瞬間」が緊張する…というHSPさんも多いのではないでしょうか?
HSPさんは、先のことを想像して不安になりやすいからです。
例えば…
- 「席空いているかな?」
- 「お店の雰囲気が合わなかったらどうしよう」
- 「注文の仕方は、先かな?タッチパネルかな?」
- 「会計は、事前精算じゃないよね?」
このような緊張は、心と体のエネルギーを大きく消耗するため「外食=疲れる」と感じてしまう原因のひとつなのです



初めての店は、緊張しすぎて一人では入れません
3.席の配置や空間の居心地が気になる
HSPさんは空間の微妙な不快感も敏感に察知して、落ち着かなくなります。
こういうの苦手です…
- 隣りとの距離が近い席
- 自分のすぐ後ろに人がいる
- 照明がまぶしい・暗い
- BGMが耳障り
- 地下にあるお店
つねに気を張っている状態になると、せっかくの食事も楽しめなくなってしまいます。
4.長時間の会話がエネルギーを消耗する
HSPさんは、人と話すこと自体に神経を使いやすい傾向があります。
特に、複数人との会話や、長時間の付き合いになると、その場にいるだけでエネルギーを消耗してしまい、帰宅後にぐったりしてしまうことも。
楽しんでいるつもりでも、知らず知らずのうちに気を遣ってしまっているのです。



食べることも話すことも気を遣います…
5.そもそも人前で食べるのが苦手
HSPさんの中には、そもそも「人に見られながら食べること」にストレスを感じる方も少なくありません。
人からの視線や評価を強く意識してしまうため、緊張してしまうのです。
例えば…
- 「食べ方を見られていないかな?」
- 「マナーを間違えてたらどうしよう」
- 「歯に海苔ついてないかな?」
- 「ラーメンの汁が飛んじゃったらごめんなさい」
その結果、食事を味わう余裕がなくなり「食べた気がしない」と感じてしまうことがあるのです。



HSPさんならではの繊細な感性が外食を苦手に感じさせているだけなんです
HSPさんが外食が苦手と感じる場面(体験談)


口頭で頼むタイプの回転寿司
お店の中央にあるレーンの中に店員さんがいて、注文したら握ってくれるタイプの回転寿司…苦手です。
- 「すいません!」と人前で大きな声で言わないといけない。
- 店員さんが忙しそうで声を掛けるタイミングに悩む
- 注文内容を周りのお客さんにも聞かれるのがイヤ
- 何度も頼むと「どんだけ食べるの?」と思われそう
あれこれ考えてしまった結果、なかなか注文できずに、満足するまで食べられずに終わりました。
席に仕切りがある、タッチパネルで好きな物を選べる、誰からの視線も感じることなく食べられる「チェーン店の回転寿司」が一番落ち着きます。
食べ放題の店
食べ放題の店は「元を取らなきゃ」と、ガツガツ食べなくてはいけないイメージがあって、苦手。
- 「あの人、あんなに食べてる…」と思われるのでは?
- ゆっくり味わって食べたい
- 時間制限があるのが落ち着かない
「ゆったりとした時間の流れの中で、五感で楽しみながら食事をしたい」これが、理想なのです。
筆者は、食べ放題ではなく、自分が好きな物を一品食べられるお店の方が好きです。



子どもがいると、食べ放題が助かるんですけどね…
ラーメン屋のカウンター席
夫がラーメン好きなので、たまに初めてのラーメン屋さんに一緒に行くことがあります。
そのお店が、カウンター席だと…息苦しくなりがちです。
- 店員さんと近い
- 隣の人と近い
- 後ろに並んで待っている人の視線が怖い
- 椅子が高い
- そもそも店が狭すぎる
美味しいラーメン屋さんは、店が狭かったり、隣の人との距離が近かったり、どうしても落ち着かないことが多いから悔しくなります。
外食が苦手なHSPさんの疲れを軽くする5つの対処法


外食が苦手で疲れてしまうHSPさんが、疲れを軽くするための対処法は、次の5つです。
- 静かな時間帯・お店を選ぶ
- メニューを事前に見て決めておく
- 狭い店や隣との席が近い店は選択肢から外す
- 無理に会話をしすぎないように意識する
- 終わりの時間を決めておく
1.静かな時間帯・お店を選ぶ
HSPさんはできるだけ静かな環境を選ぶことがとても大切です。
周囲の音や雰囲気に敏感な気質をもっているからです。
人が少ない時間帯を選ぶ
- オープンしてすぐの時間(11時)に行く
- 混雑をする前の時間(16時)に行く
また、チェーン店よりも個人経営の小さなお店や、落ち着いた雰囲気のカフェレストランなどもおすすめです。
事前にネットで口コミやお店の写真を見ておくと、雰囲気も掴みやすく安心できますよ。
2.メニューを事前に見て決めておく
お店に行ってからメニューを選ぶと、決めるまでの時間に気を使いすぎて疲れてしまうことがあります。
できれば事前にネットでメニューをチェックして、食べたいものをある程度決めておくと安心感が違います。



その分、リラックスして会話や食事を楽しむことに集中できますよ!
3.狭い店や隣との席が近い店は選択肢から外す
隣の席との距離が近すぎると、人の会話や視線、動きなどが気になってしまいがち。
HSPさんは「まわりの空気を察知する」特性があるため、物理的な距離が近いと心の余裕も奪われやすくなるのです。
可能であれば
- 席と席の間にゆとりがある店
- 半個室がある店
- 開放的で明るい店 など…
空間に余裕のあるお店を選ぶと、気持ちも落ち着いて過ごせます。
4.無理に会話をしすぎないように意識する
「楽しく話さなきゃ」「場を持たせなきゃ」と、会話にエネルギーを使いすぎてしまうHSPさんも多いです。
でも実は、無理して話そうとするほど、疲れはどんどん蓄積されてしまいます。
今日は、食事をたのしむぞ~!
と決めて、沈黙の時間も気にならない相手と過ごすことも大切な選択です。



せっかくの「外食」ですからね
5.終わりの時間を決めておく
最初から「今日は〇時に帰らせてもらうね」と終わりの時間を伝えておくのもおすすめです。
HSPさんは「何時までなのかわからない」と思うと、不安や緊張が続いてしまうためです。
心の中で「あと1時間」と見通しが立つだけで、疲れ方が大きく変わってきます。



これができるようになると、かなり気持ちがラクになります
まとめ
HSPさんが外食を苦手と感じる理由は、次の5つです。
- 騒がしい環境が落ち着かない
- お店に入るのに緊張する
- 席の配置や空間の居心地が気になる
- 長時間の会話がエネルギーを消耗する
- そもそも人前で食べるのが苦手
外食が苦手で疲れてしまうHSPさんが、疲れを軽くするための対処法は、次の5つです。
- 静かな時間帯・お店を選ぶ
- メニューを事前に見て決めておく
- 狭い店や隣との席が近い店は選択肢から外す
- 無理に会話をしすぎないように意識する
- 終わりの時間を決めておく
HSPさんは、五感や感情がとても敏感なため、外食が苦手と感じる場面が多いのです。
外食が苦手でも「こんなに気にしているのは自分だけ…?」と落ち込まなくて大丈夫。
HSPさんにはHSPさんなりの心地よさがあって、それを大切にしながら上手に対処していけばいいのです。
できそうなことから少しずつ。あなたらしく過ごせるように取り入れてみてくださいね。



