
人前で話すと涙が出てくるのは、どうして?



泣く場面じゃないのに泣いちゃうから、どうにかしたいなぁ…
自分のことを人前で話そうとすると、涙が勝手に出てきてしまうと感じたことありませんか?
泣こうとしているわけでもないのに、なぜ涙が出てしまうんだろう?と思いますよね。
HSPさんは、感情が揺さぶられやすく、話すだけで涙が出てしまう人は少なくありません。
今回は、HSPさんが「自分のことを話すと泣いてしまう」理由と、5つの対処法をお伝えします。
・HSPさんが自分のことを話すと泣いてしまう理由
・HSPさんが話していて泣いてしまう場面
・自分のことを話すと泣いてしまうHSPさんの対処法



自分の想いは、しっかり伝えたいんですよね
HSPさんが自分のことを話すと泣いてしまう理由


HSPさんが自分のことを話すと泣いてしまう理由は、次の5つです。
1.自分の気持ちを深く感じすぎてしまう
2.我慢が限界に達している
3.過去の経験や感情がフラッシュバックする
4.涙をこらえようとするほど、逆に泣きやすくなる
5.分かってもらえないことへの悔しさ
1.自分の気持ちを深く感じすぎてしまう
HSPさんは、自分の気持ちとじっくり向き合う傾向があり、感情を強く感じ取ります。
そのため、自分のことを言葉にすると、その感情が一気にあふれ出て、涙が出ることがあるのです。
- 「本当はこんなことを思っていたんだ…」と話しながら気づく
- 自分の気持ちを言語化することで、改めてその重みを感じる
- 「こんなに辛かったんだ」と自己理解が深まる瞬間に涙がこみ上げる
HSPさんは言葉にしないと気づかない感情も多いので、話すことで自分自身の気持ちの深さに驚き、涙が出ることもあります。
2.我慢が限界に達している
HSPさんは、仕事での人間関係や家族とのストレスで我慢が限界に達している時、他人と話すと泣いてしまうことがあります。
他人に自分の気持ちを伝えようとすると、今まで我慢してきた糸が切れ、涙が止まらなくなるのです。



話し出すと止まらない…涙も止まらなくなります
3.過去の経験や感情がフラッシュバックする
HSPさんは、記憶を深く刻み込みやすい特徴があります。
そのため、誰かに自分のことを話すと、過去の辛い経験や感情が一気によみがえり、涙が出てしまうことがあります。
- 心の奥にしまっていた悲しみや孤独感があふれ出る
- いじめや辛かった経験を思い出す
- 自分の幼い頃について話す
特に、幼少期に「泣くのはダメ」「そんなこと考えすぎだよ」と言われた経験があると、話すこと自体が不安になり、泣きやすくなることもあります。
4.涙をこらえようとするほど、逆に泣きやすくなる
HSPの人は「泣いてはいけない」「しっかりしなきゃ」と思うことで、逆に涙が止まらなくなることがあります。
これには、心理的なメカニズムがあります。
- 「泣いてはいけない」と思うほど、緊張が高まり涙腺が刺激される
- 感情を抑えようとすると、脳が「危険」と認識して余計に涙を流す
- 過去に「泣くのを我慢しなさい」と言われた経験がトラウマになっている
HSPの人は特に「人前で泣くことが恥ずかしい」と感じやすいため、泣かないようにしようとするほど、逆に涙が出てしまうのです。



イヤで辞める職場の退職の挨拶で、涙が出るのは困りものです
5.分かってもらえないことへの悔しさ
HSPさんは、人一倍「共感されたい」「理解されたい」という気持ちを持っています。
しかし、過去に「考えすぎだよ」「そんなの大したことないよ」と言われた経験があると「今回もまた分かってもらえないかも…」と感じてしまいます。
- 「話しても無駄かもしれない…」という無力感
- 「どうせまた否定されるんだろうな」という諦めの気持ち
- 「本当は分かってほしいのに…」という切なさ
こうした感情が重なると、話す前から泣いてしまうこともあります。



話す前から「だめだぁ。泣くぅ~」ってなりませんか?
HSPさんが話していて泣いてしまう場面【体験談】


HSPさんが自分のことを話していて泣いてしまう場面を筆者の経験をもとにご紹介します。
あなたにも、同じような経験ないですか?
1.退職時にあいさつをする時
2.上司との面談
3.我慢の限界に達した時
4.自分の気持ちをわかってもらえた時
1.退職時にあいさつをする時
転職を繰り返してきた筆者にとって、退職時のあいさつでは、ほぼ泣いていた気がします。
人間関係で退職することがほとんどで、未練もないはずなのになぜか話し始めると涙が…。



涙のあいさつのおかげで、なぜか毎回励まされて退職していました
2.上司との面談
上司との面談では、始まる前から緊張で泣きそうになります。
1対1で話し始めた途端、なぜか涙が止まらなくなって、心配されることが多かったです。
3.我慢の限界に達した時
自分が我慢の限界に達した時に、泣いてしまうことが多いです。
相手が感情が高ぶっていると、自分の感情も抑えられなくなり、涙が止まらなくなります。
- 会議や話し合いの場で言い合いになった時
- 家族会議
- 友人に強く言われ、意見を言い返す時



溜めたら、何もいいことないですね
4.自分の気持ちをわかってもらえた時
HSPさんは、周りの期待に応えようとして「自分が間違っているのかも…」と自己否定しがちです。
そのため、自分の気持ちを相手にわかってもらえた時に安心して涙が出てしまうことがあります。
- やっとわかってもらえた!
- 私の気持ちは正しかったんだ
- 共感してもらえた
共感してもらって流す涙は、ちょっと特別な温かい涙かも知れませんね。
人に話すと泣いてしまうHSPさんの対処法


人に話すと泣いてしまうHSPさんの対処法は、次の5つです。
1.話すことを紙に書き出しておく
2.安心できる相手を選ぶ
3.涙が出ても大丈夫と受け入れる
4.深呼吸を意識する
5.我慢が限界に達する前に話す
1.話すことを紙に書き出しておく
事前に紙に書き出しておくと、話す内容が明確になり、安心して伝えられます。
頭の中で考えていることを整理せずに話すと、感情があふれて泣いてしまうことがあります。



書いた内容を何度も声に出して読んでおくと、なお良いですよ
2.安心できる相手を選ぶ
話す時には、信頼できる家族や友人を選びましょう。
自分の気持ちを受け止めてくれる相手なら、泣いてしまっても安心できます。
3.涙が出ても大丈夫と受け入れる
「泣いてもいいんだよ」と自分を許すと、逆に気持ちが落ち着くこともあります。
涙が出るのは、あなたの心が正直だからこそ。



「泣いてもいい」と思うだけで、すごく心が楽になりませんか?
4.深呼吸を意識する
ゆっくり深呼吸をすることで、気持ちを落ち着けることができます。
緊張したり感情が高ぶったりしていると、呼吸が浅くなり、涙があふれやすくなります。
5.我慢が限界に達する前に話す
日頃から、伝えたいことは小出しにするよう心がけ、我慢が限界に達する前に話すようにしましょう。
お互いに優しい言葉で伝え合えるため、感情が高ぶるような場面にならずに済むからです。
まとめ
人に話すと泣いてしまうHSPさんの5つの対処法は、次の通りです。
- 話すことを紙に書き出しておく
- 安心できる相手を選ぶ
- 涙が出ても大丈夫と受け入れる
- 深呼吸を意識する
- 我慢が限界に達する前に話す
HSPさんが涙を流すのは、それだけ人とのつながりや共感を求めているからでもあります。
涙が出るのは「弱いから」でも「悪いこと」でもありません。
繊細で豊かな感受性を生まれつきもっているHSPさんだからこその現象なのです。
優しい心を持っているからこそ、自分のことを優しく受け止めてあげてくださいね。
少しずつ自分にできそうなことから試してみて、あなたの大切な心の中にある“想い”を伝えていきましょう!

