
一人の時間がホッとするのはなぜなんだろう?



また一人になりたくなってきたわ…
職場や家で「あ~!一人になりたい~!」と思ったことはありませんか?
それもそのはず。HSPさんにとって「一人になりたい」と思うことは、ごく普通のことで必要な時間なのです。
今回は、なぜHSPさんが「一人になりたい」と思うのか?理由と対処法をご紹介します。
まわりと違う…。私、おかしいのかな?…と悩んでいたら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
・HSPさんが一人になりたい理由
・一人になりたいと思う場面(体験談)
・一人になりたい時の対処法
・一人になれない時の対処法
HSPさんが「一人になりたい」と思うのはなぜ?


HSPさんが「一人になりたい」と思う理由は、次の4つです。
- 刺激が多すぎて疲れる
- 他人の感情がうつりやすい
- 人に合わせすぎてしまう
- エネルギーを充電するために必要
1.刺激が多すぎて疲れる
HSPさんは刺激が多い場所が苦手です。
例えば…
- 面倒くさい人間関係
- 気になって仕方ない音
- まぶしすぎる光
- 自分の鼻が受けつけないにおい
非HSPさんが感じないような、ちょっとした刺激でも敏感に感じ取ってしまうためです。
その刺激が多すぎてしまうと、疲れ切ってしまい、一人になりたい気持ちが強くなります。



人間関係が一番の理由なのでは?
2.他人の感情がうつりやすい
HSPさんは、他人の表情や声のトーンなどで、相手の気持ちを感じ取ることができます。
共感力が高いHSPさんは、相手の感情がうつってしまう傾向があるのです。
あれ?どうしたのかな?
- 笑顔が少なく、いつもより元気がない
- あいさつの声が、いつもより暗い
- いつもと違ってイライラしている感じがする
相手が元気がないと、自分までも気持ちが暗くなりがちに…。
そのため、他人の感情に振り回されて、精神的に疲れ切ってしまうのです。
3.人に合わせすぎてしまう
HSPさんは、一緒にいる人の雰囲気や望みを察知し、まわりに合わせようとしがちです。
まわりと違うことをすると「嫌われるのでは?」と不安を感じてしまう傾向があるからです。
合わせていませんか?
- 休憩時間はパート仲間とにぎやかに過ごす
- ガンガン話してくる上司の会話についていく
- ママ友に誘われたから、みんなで食事に行く
人に合わせすぎてしまうことで、自分らしさを出すことができずに息苦しくなっていきます。



以前の私がこれでした…
4.エネルギーを充電するために必要
HSPさんにとって、一人時間はエネルギーを充電するために必要な時間です。
いろいろなことを察知し、気を遣いながら過ごしているHSPさんは、知らないうちにエネルギーを消費しているためです。
「一人時間」は、自分らしくいるために必要なものだから、一人になりたいと思うのは当然のこと。
HSPさんが「一人になりたい」と思う場面(体験談)


HSPである筆者が「一人になりたい」と感じる場面を経験をもとにご紹介します。
同じHSPさんであれば、共感してもらえるのではないでしょうか?
- 生活音や子どもの喧嘩がうるさい
- 旅行や買い物から帰ったあと
- 一緒にいて疲れる人と過ごす時
- 仕事でミスをした時
生活音や子どもの喧嘩がうるさい
ゆっくり家で過ごしたい気分の時に、音が気になるとストレスが溜まります。
例えば…
- 動画やテレビの音
- ドアを強く閉める音
- 子どもの喧嘩をする声
特に音に敏感なため、一度気になってしまうとイライラが止まらなくなってしまいます。



他の部屋へ逃げます…
旅行や買い物から帰ったあと
家族と旅行や買い物に出かけるのは楽しくて好きですが、帰ってきてからの疲労感がものすごいです。
- 初めて行く場所
- 電車や車移動
- 人混み
- にぎやかな音楽
- 予定や時間を考えながらの旅行
人混みやにぎやかな音楽など…刺激が強すぎて頭が痛くなることも…。
旅行では、時間を考えながらの移動で頭をフル回転…。



出かけたあとの休息は必須です
一緒にいて疲れる人と過ごす時
一緒にいて疲れる人って、いませんか?
そんな人と過ごす時に「お願い。一人にさせてください。」と心の中で叫んでいます。
一人にさせて…
- パートみんな一緒に昼休憩
- ガツガツ喋る人と一緒
- 仕事帰りに苦手な人と駅まで一緒
HSPさんは、頭の中を一旦整理する時間が必要なので、大人数との会話やガツガツ来る人は苦手なのです。



心を「無」にして付き合っていた時期もありました


仕事でミスをした時
非HSPさんなら、気にしないような小さなミスでも落ち込んでしまうタイプです。
「私はダメだ…」と考えながら仕事をしていると、もっと大きなミスをして、さらに落ち込むことも…。
そんな時に「この場から消えたい」「一人になりたい」とよく感じていました。



やっぱり、一人時間が必要なんですよね
HSPさんが「一人になりたい時」の対処法


HSPさんが「一人になりたい時」の対処法は、次の5つです。
- 一人時間が必要なことを伝える
- 意識的に一人時間を取り入れる
- 環境を整える
- 苦手なら断る勇気を持つ
- 一人になれる仕事をする



詳しく説明していきますね
1.一人時間が必要なことを伝える
相手に気をつかうHSPさんにとって「一人になりたい」と、なかなか言い出せないですよね。
でも、勇気をもって、自分の心を守るために一人時間が必要なことを伝えてみましょう。
伝えるコツ
- 「ちょっとリラックスする時間がほしい」と柔らかく伝える
- 「今日はちょっと疲れ気味だから30分だけ一人で過ごしてもいい?」
- 「みんなと過ごすのは楽しいんだけど、時々静かに過ごさないと疲れちゃうタイプなんだ」
このように、時間を区切ったり、HSP気質のことを理解してもらったりすることが大切です。
家族や友人に「一人時間が必要なこと」を理解してもらえると、心がラクに過ごせますよ。
2.意識的に一人時間を取り入れる
はじめから、予定に「一人時間」を組み込んでしまうのもおすすめです。
例えば…
- 子どもの登校を見送ったら15分静かに過ごす
- 仕事の昼休憩は、一人で食事をすると伝えておく
- 土日のどちらか1日は、予定を入れないと決めておく
短時間でもいいので「一人になれる時間」を取り入れることで、心がホッと落ち着きますよ。
3.環境を整える
HSPさんが 「一人になりたい」と思った時にスムーズに休める環境を整えることは、とても大切です。
- 落ち着けるスペースを確保する(部屋・時間の確保)
- 「この時間は一人にしてほしい」と具体的に伝える(時間を決める)
- 「一人時間があると、もっと穏やかに過ごせる」とポジティブに説明する
家族やパートナーと話し合い、自分がリラックスできる空間や時間を確保できるように工夫してみましょう。



休める環境がないと思うとゾッとしますよね
4.苦手なら断る勇気を持つ
HSPさんは「断ること」に対して、罪悪感を抱きがちです。
しかし、断れずに無理に付き合っていると、エネルギーを消耗しすぎてしまうので「断る」勇気も必要です。
断る時のフレーズ例…
- 「今日はちょっと疲れているので、また誘ってね!」
- 「最近忙しくて時間が取れなくて…またの機会に!」
自分らしく過ごすためには、相手ではなく、自分の心を一番大切に考えましょう。
「断ること」は悪いことではありません。「 自分を守るための行動」なのです。
5.一人になれる仕事をする
HSPさんは 、一人になれて、人間関係のストレスが少ない仕事を選ぶと気持ちが落ち着きます。
例えば…
- 在宅ライター、デザイナー、動画編集
- 図書館司書、研究職、データ入力
- クリエイティブな仕事(イラスト、ハンドメイド)
一人時間が確保しやすい仕事を選ぶと 疲れにくく快適に働けることでしょう。
一人になれない場合の対処法


一人になるのが難しいHSPさんの対処法を4つご紹介します。
- トイレで少しの時間でも一人でゆっくり過ごす
- 休憩中に少しでも外に出て深呼吸をする
- 可能であれば車通勤にする
- イヤホンやノイズキャンセリング機能を使う
1.トイレで少しの時間でも一人でゆっくり過ごす
トイレに行くことで、間違いなく一人になれる時間が作れます。
刺激や人間関係で疲れてしまったら、トイレに行って一人時間を確保しましょう。
2.休憩中に少しでも外に出て深呼吸をする
仕事の休憩中に、同僚と一緒に過ごす必要はありません。
仕事部屋から出て、大きな深呼吸をするだけでも、心が落ち着きます。
3.可能であれば車通勤にする
仕事が終わった後まで、笑顔を無理に作って会話しながら帰っていませんか?
仕事が終わった瞬間から、あなたの時間にしましょう!車通勤がおすすめです。



私は退勤後、車に乗ると大きなため息をついてリセットしていました…
4.ノイズキャンセリングイヤホンを使う
どうしても刺激が多い場所にいなければならない時には、ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を使用しましょう。
雑音や騒音から遮断することで、聴覚への刺激を減らすことができます。
職場で利用する際には、音が気になって集中できないことをまわりに説明し、理解を求めるようにしましょう。
まとめ
HSPさんが「一人になりたい時」の対処法は、次の5つです。
- 一人時間が必要なことを伝える
- 意識的に一人時間を取り入れる
- 環境を整える
- 苦手なら断る勇気を持つ
- 一人になれる仕事をする
HSPさんは、人一倍刺激に敏感で、他人に気を遣いながら過ごしてるからこそ、一人になりたいと感じる時があるのは当然です。
そんな時には、無理せず「一人時間」を確保していきましょう。
一人になれる時間は、HSPさんにとって、必要不可欠なものなのです。
一人の時間を確保しようとして誤解されることがないよう、自分の気質を知ってもらうと気持ちもラクになりますよ。
無理せずにあなたの心を守る方法が見つかり、少しずつ習慣づけていけるといいですね!