
どうして環境が変わると、疲れちゃうんだろう?



まわりの変化についていけないし、落ち着かないのよね…
職場の異動や子どもの入学・卒業など…まわりの環境が変わる度に、クタクタになりませんか?
必死に新しい環境に慣れるように頑張るけれど、家に帰ったら、何もするエネルギーがない…なんてこともあるのでは?
HSPさんは、環境の変化に対して、ひと一倍ストレスを感じやすい傾向があります。
そこで今回は、HSPさんの環境の変化が苦手な理由と対処法をご紹介します。



「HSP」と「環境」の関係は、とても大切なのです!
・なぜ、HSPさんは環境の変化が苦手なの?
・環境の変化が苦手なHSPさんの対処法
・HSPさんは、こんな環境の変化が苦手です(体験談)
HSPさんの環境の変化が苦手な理由


HSPさんの環境の変化が苦手な理由は、以下の3つです。
1.予測できない状況が不安だから
2.刺激に対して非常に敏感だから
3.他人の感情や周囲の雰囲気に敏感だから



HSPさんが苦手なのには、理由があるんです
1.予測できない状況が不安だから
突然の変化や予測できない状況に直面すると、不安やストレスを感じやすくなります。
HSPさんは、あまり変化がなく予測することができる“安定した環境”を好む気質をもっているためです。
新しい状況に適応することが苦手であり、急激な変化には特に敏感です。
2.刺激に対して非常に敏感だから
HSPさんは、まわりの刺激(音、光、人々の感情、温度など)に対して非常に敏感です。
環境が変わることで、これらの刺激が増加し、精神的に圧倒されることでストレスを感じやすくなるのです。
3.他人の感情や周囲の雰囲気に敏感だから
環境の変化により、人々の態度や雰囲気が変わることがあります。
HSPさんは他者の感情に強く共感しやすいため、他人の不安や緊張感を自分のものとして感じてしまうことがあります。
これが環境の変化に対する不安を増大させることになるのです。
環境の変化が苦手なHSPさんの対処法


環境の変化が苦手なHSPさんの対処法は、以下の5つです。
1.段階的に変化を受け入れる
2.予測可能なスケジュールを立てる
3 .自分が感じている気持ちを大切にする
4.一人になれる時間を作る
5.信頼できる相手に話を聞いてもらう



環境の変化にうまく付き合っていきましょうね
1.段階的に変化を受け入れる
急激な変化が苦手な場合は、環境の変化を段階的に受け入れるよう心掛けていきましょう。
「新しい環境に少しずつ慣れれば大丈夫」と、自分に言い聞かせることで、心を落ち着かせることができます。
いきなりアレもコレも…と考えようとするから、パニックになってしまうのです。
2.予測可能なスケジュールを立てる
日常生活において、できるだけ計画をあらかじめ入れておき、ルーティン化した生活を心掛けましょう。
HSPさんは、予測が可能な状況だと、安心感を感じやすい傾向があるためです。
何が起きるか分からない状況を避けて過ごすことで、環境が変化しても対応しやすくなります。
3 .自分が感じている気持ちを大切にする
環境の変化によって過剰な刺激を感じる場合は、自分の“ありのままの気持ち”を否定せずに大切にしましょう。
「辛い」「苦しい」などと思ったら「HSPだから、感じてしまうのは仕方ないこと」と受け入れることで気持ちが落ち着きます。
静かな場所で休む、音を遮断するイヤホンを使うなど、感覚過敏を軽減できる方法を取り入れることもおすすめです。
4.一人になれる時間を作る
HSPさんには、一人になれる時間を作ることも大切です。
環境の変化をストレスに感じながらも、その気持ちをまわりには見せずに頑張ってしまいがちな傾向があります。
そんな自分の心と身体を休ませる時間を作るよう心掛け、頑張っている自分を労わってあげましょう。
5.信頼できる相手に話を聞いてもらう
環境の変化が大きなストレスになる場合は、友人や家族など、信頼できる相手に気持ちを伝えてみましょう。
HSPさんは、まわりの刺激にひと一倍敏感で、入ってくる情報が多すぎてしまうため、吐き出すことが必要なのです。
一人で背負いこまずに、まわりの人にも助けてもらいながら、乗り越えていきましょう。
こんな環境の変化が苦手です(体験談)


強度なHSP体質である筆者が、今まで体験してきた苦手だった「環境の変化」をまとめてみました。
同じような体験をした方、いらっしゃいますか?
- 職場異動
- 新年度スタート(保育士の頃)
- 子どもの保育園の進級(クラス移行)
- 子どもの小学校入学
- 親の病気
1.職場異動
職場異動は「働く環境」「人間関係」「やり方」など、ありとあらゆることが変わるので、HSPさんにとって、ものすごいストレスになります。
職場異動の何日も前から、イヤでイヤで、どうにもならなくなり…。異動初日も泣きたくなるくらいに出勤するのがイヤ…。
慣れるまでは、家に帰ると何も考えられないくらいに電池切れ。休日は12時間睡眠の日々を過ごしていました。



職場異動のある仕事は、できることなら避けたいです…
2.新年度スタート(保育士の頃)
保育士なのに?と思われそうですが、保育士をしていた頃は、新年度がスタートする4月が苦手でした。
新年度は担任をもつ子どもの年齢、関わる保護者、一緒に組む先生、そして、仕事をする「お部屋」も変わります…これが毎年あるんです。
始まってしまえば、目が回るほど忙しいので、苦手なんて言ってられないのですが…よくやっていたと思ってしまいます。



仕事なので、平然を装ってやっていましたよ!
3.子どもの保育園の進級(クラス移行)
自分のことだけでなく、自分の子どもの環境の変化も苦手です。
子どもが保育園の頃、4月に進級クラスへ移行すると、お部屋はもちろんのこと、支度の仕方や担任のやり方の違いに慣れるまで、ストレスを感じることが多かったです。
ちょっとした変化が本当に苦手なんだなぁ…とよく思っていました。



出勤前の忙しい時間に慣れないことをすると、さらにイライラが…
4.子どもの小学校入学
大きな環境の変化と言えば、子どもの小学校入学ではないでしょうか?
- 自分の足で歩いて学校へ行く
- 給食が始まるまでは、お弁当作り
- 毎日宿題があり、丸付けをしなくてはならない
- 担任と会う機会がなく、学校での様子がわからない
長く通い慣れた保育園での生活から、あまりにも変化がありすぎて、子どもと一緒にクタクタになっていました。



数年後、中学校入学でも疲れる日々がやってくる…と、今から覚悟しておきます。
5.親の病気
親の病気が見つかり介護が始まったことで、生活環境に変化があった時期は、精神的に大変でした。
- ベッド搬入や手すりの設置など
- 訪問看護や訪問医とのやり取り
- 体調の変化への対応
- 病院への付き添い
- 仕事の変更
何事も最悪なパターンを想定して考えるHSPにとって、親の体調が悪化する度に、あれこれ考えてしまうことが多かったです。
仕事の遅刻や休みをもらうことが増えてしまい、連絡する度に、迷惑をかけることが申し訳なく感じ、在宅ワークに切り替えました。
親の介護は、考えなくてはならないことも多いし、親のちょっとした体調の変化にも敏感になります。
そのため、HSPさんにとっては少しでも息抜きができる環境を作ることが大切だと感じました。



自分が病気になってしまったら大変ですからね
まとめ
HSPさんが自分らしく過ごすためには「環境」がとても大切です。
その「環境」が変わるとなれば、自分らしくいられなくなるし、ストレスは計り知れないものです。
まずは生まれながら持っている気質が、環境の変化を苦手なものにしてしまっていることを理解しましょう。
生活をしていく上で、環境の変化をゼロにすることは不可能に近いです。
だからこそ、苦手だと思う気持ちを受け止めて、少しでも環境の変化に順応していけるような対処法を見つけられるといいですね。
あなたに合った対処法が見つかり、新しい環境でも自分らしく過ごせるよう応援しています!

