
予定のだいぶ前から疲れちゃうのはナゼ?



予定が入っていると、他のことに集中できなくて困る…
楽しみにしていた予定や自分で入れた予定なのに、その日が近づいてくると気持ちが憂鬱になってくることがありませんか?
仕事など、あまり乗り気ではない予定の場合は、予定が入った日からテンションがた落ち…なんてこともあるのでは?
今回は、HSPさんの「予定がある」と落ち着かなくなる理由と対処法についてご紹介します。
・なぜ、HSPさんは「予定がある」と落ち着かなくなるの?
・HSPさんって、こんな場面で落ち着かなくなります(体験談)
・予定があって落ち着かない時の対処法



予定とうまく付き合っていく方法を一緒に探しましょう!
HSPさんの“予定がある”と落ち着かない理由


HSPさんの“予定がある”と落ち着かない理由は、次の5つです。
- 準備と心配をしすぎてしまう
- 自分にプレッシャーを与えてしまう
- 環境の変化が苦手
- 自分の時間を削られてしまう
- 予定変更があった場合を想定をしてしまう



HSPさんが苦手なことには、ちゃんと理由があるんですよ
1.準備と心配をしすぎてしまう
HSPさんは、予定に対して予測や準備を細かく考えすぎることがあります。
まだ起きてもいないことを想定して、その先の対応や必要なことまで考え、前もって準備をしておこうとするのです。
HSPには、物事を深く考えすぎる傾向があるためです。
これが不安や心配につながり、予定に向けて心が落ち着かなくなるのです。
2.自分にプレッシャーを与えてしまう
HSPさんは、予定をこなすことにプレッシャーを感じることがあります。
「あれをやらなきゃ」「約束したから、ちゃんとやらなきゃ」と責任感が強いため、自分へ過度なプレッシャーを与えてしまうのです。
このプレッシャーが大きなストレスとなり、予定に対する不安を引き起こします。



予定通りに進めることが“任務”のようになってしまいます
3.環境の変化が苦手
予定をした場所へ行かなくてはならないという不安や気疲れが、長く続きます。
電車で出かけなくてはいけなかったり、行ったことのない場所へ行かなくてはならなかったり…
HSPさんは外部からの刺激に敏感なため、環境の変化が苦手なのです。
そのため、予定があると「時間に遅れないようにしなきゃ」「道を間違えないようにしなきゃ」と考えることが多くて疲れてしまいます。


4.自分の時間を削られてしまう
自分の使いたい時間が削られてしまうことは、大きなストレスや疲労感に繋がるため、予定が入ると気が重くなりがちです。
HSPさんは、ルーティンを崩すことが苦手なのです。
そのため「この時間は、ゆっくりしていたい…」「この後には、〇〇をする」という日々のルーティンが崩れ、落ち着かなくなるのです。



自分の時間が削れるのはイヤだけど、約束を断れないのがHSPさんです
5.予定変更があった場合を想定をしてしまう
予定変更が不安やストレスにつながり、落ち着かなくなることがあります。
HSPさんは、予測できない変化に敏感だからです。
予定が変わることによって、予想していた結果が変わってしまい、パニックになることも…。
そのため「予定変更」という最悪なパターンに備えてあれこれ考えすぎて、予定の前から不安が強くなってしまうのです。
こんな時に落ち着かなくなります(体験談)


予定があると落ち着かなくなる例を強度なHSPである筆者の体験談をもとにご紹介します。
こんな時落ち着かなくなる
- 美容院の予約が入っている
- 友達と会う約束がある
- 子どもの学校行事の予定がある
- 同じ日に2つ予定が入る
- 急な予定変更があった時



あなたにも同じ経験ありませんか?
1.美容院の予約が入っている
「そろそろ髪の毛を切ってもらいたいな」「季節も変わったし、髪型を変えたいなぁ」なんて、ワクワクしながら予約を取ったはずの美容院。
それでも、予約の日時が近づいてくると、気分が憂鬱になってきます。
- 美容師さんへ理想のイメージを伝えたり、話したりすることに対して気を遣う
- 美容院の予約時間が決まっているため、その前に入っている用事を気にする
- 電車で行く際には、遅れないように時刻表や家を出る時間を何度も確認する
ずっと同じ担当者にお願いできれば、憂鬱な気分も半分になりますが、担当者が辞めてしまった時などは…もう緊張がすごいです。



行かなくても済むなら、行きたくない場所だったりします…
2.友達と会う約束がある
親友と会う約束ですら、予定が近づいてくると、気持ちが落ち着かなくなります。
会うのが久しぶりであれば、久しぶりであるほど憂鬱に…。嫌いとかじゃないんですけどね。
- 話したいことが多すぎて、会った時に話す内容を考える
- 何を着ていくか、当日の服装や髪型を気にする
- 待ち合わせ場所を確認し、電車に乗り遅れないように気をつける
友達と会う時は、たいてい電車を利用するので、とにかく気を遣います。
人の多さ、におい、歩く速さなど、HSPさんには刺激が強くて、会いに行く行程を考えただけで疲れてしまうのです。



会ってしまえば、楽しくてしかたないんですけどね…
3.子どもの学校行事の予定がある
HSPさんは相手の顔色をうかがい、気を遣いすぎるため、新しい人間関係を築くのが苦手です。
話せる人もあまりいないため、子どもの学校行事も内容によっては、気分が上がりません。
- 何か意見を求められたらどうしようと考える
- どこの教室で、どこに座るのか?
- 名札やスリッパの他に持ち物はあるのか?
まわりの目を気にする傾向があるので、とにかく目立つことはしません。
とにかく学校行事が、何事もなく無事に過ぎ去ってくれれば、それで良いのです。



来年度はPTA役員をやるので、今から気が重い…
4.同じ日に予定が2つ以上入る
1つの予定が入っただけでも、心が落ち着かないのに、さらにもう1つ予定が入った時には、気が気じゃありません。
マルチタスクが苦手なHSPさんにとって、同じ日に2つ以上予定が入ると、考えることが多すぎて目が回ってしまいます。
- 2つ目の予定の時間を気にして、1つ目の予定に集中できなくなる
- 2つ目の予定のことを考えて焦り、1つ目の予定でミスをしがち
- 2つの予定をこなすことを考えて、何日も前から疲れてしまう
親の介護のために午前中実家へ行って、午後から出勤をしていた時期がありました。
出勤時間を気にしながらの介護は、どうしても気持ちが落ち着かず、その後在宅ワークへと切り替えました。



次の予定の時間が決まっていると、とにかく集中できません
5.急な予定変更があった時
危機管理能力に優れているため、リスク回避のためにあれこれと想定をする傾向があります。
そこに急な予定変更が入ると「全てが白紙になり、また0から考え直さなくてはならない」という気持ちになってしまうのです。
- 予定変更によって、1→2へ変更ではなく、1→0と考えてしまう
- 頭の中で考えようとするので、整理ができずにパニックになる
- 予定が空いていたところに新しい予定が急遽入ると落ち着かなくなる
「この時間は、ゆっくりしよう」と思っていたところに、急遽別の予定が入ると、心を休ませる時間がなくなり、大きなストレスにつながります。
断ることも申し訳ないと思うため、予定を入れ過ぎた結果、体調を崩したことも…。



頑張り過ぎてしまうと、心も身体も壊してしまいますよ
HSPさんが“予定”とうまく付き合うための7つの対処法


予定があると落ち着かなくなるからといって、予定を入れないわけにはいきませんよね。
そこで、HSPさんが“予定”とうまく付き合うための対処法を7つご紹介します。
- 予定に余裕をもたせる
- 予定をメモに書き出す
- 自分の身体と心の限界を把握する
- 時間を決めておく
- 優先順位を考える
- 時には断る勇気を持つ
- 予定のあとに楽しみを作っておく



ぜひ、参考にしてみてくださいね
1.予定に余裕をもたせる
急な予定変更に備えて、予定に余裕をもたせることが大切です。
特に1日に複数の予定を入れてしまうと、ストレスにつながります。
できるだけ余裕をもたせ、自分の心と身体を休める時間を意識的に取り入れましょう。
どうしても2つ以上の予定が入ってしまう場合は、予定の合間に静かな時間を作り、リラックスすることを心掛けましょう。
2.予定をメモに書き出す
予定を手帳やスマホなどに書き出して、整理することをおすすめします。
HSPさんは、一度にたくさんの情報が入ってくると、パンク状態になりやすいからです。
頭の中だけでは整理しきれない情報が、メモに書き出すことで視覚的に整理しやすくなります。
前もって準備できることで、余裕をもった対応ができ、予定の日まで落ち着いて過ごすことができるのです。



私はスマホアプリとカレンダーに書き出してます。洗面所にカレンダーを置くことで、朝晩に歯磨きしながら予定を確認できています。
3.自分の身体と心の限界を把握する
HSPさんは、自分の身体と心の限界を理解することが大切です。
無理に予定を詰め込んでしまうと、過度に疲れてしまい、体調を崩す可能性があります。
非HSPさんと同じように予定をこなせるわけではないことを理解しましょうね。
他人軸で考えるのではなく、自分がどのくらいの予定をこなせるか、無理をしない範囲で調整しましょう。
4.時間を決めておく
予定を入れる時に、終わりの時間も決めておきましょう。
終了時間があいまいだと、いつまで拘束されるのか…モヤモヤして落ち着かないからです。
「〇時間だけ」と思うだけでも、気持ちを落ち着かせることができるでしょう。
時間を明確にすることで、予定の前後にゆっくりする時間を取り入れることもできるため、おすすめです。



帰りたくても言い出せないので、先に決めておくことがベスト!
5.優先順位を考える
本当に楽しみなのか?そうではないのか?優先順位を考えて、予定を入れていくことが大切です。
HSPさんは責任感が強いために、全ての予定をこなそうとして、様々なことを考えすぎて疲れてしまいます。
この2つの気持ちで悩んでストレスが…
- 「行きたくない気持ち」
- 「約束を守らなければいけない気持ち」
そのためにも、予定を立てる時にしっかりと優先順位を考えて、必要のない予定は入れないようにしましょう。
6.時には断る勇気を持つ
予定が多すぎてストレスを感じる場合は、必要に応じて断る勇気を持ちましょう。
自分の心身の健康を最優先にすることが大切です。
無理に予定をこなすことは、さらに自分を追い込むことにつながります。
HSPさんは「相手に迷惑をかけるのでは?」と考えがちですが、まずは、自分の感情に正直に対応することが大切です。



断ることは、勇気が必要だけど、断ったあとはスッキリしますよね
7.予定のあとに楽しみを作っておく
予定がたくさん入っていると、あれこれ未来のことを予測して、自分らしく過ごせなくなります。
そのため、予定が終わったあとには、楽しみを作っておくこともおすすめです。
気が重い予定があったとしても、終わったあとの“ご褒美”があれば頑張れるものです。
ひと一倍、ストレスを感じながら“予定”と向き合っている自分のためにも楽しい時間を用意してあげましょう。
まとめ
HSPさんが“予定”とうまく付き合うための7つの対処法は、次のとおりです。
- 予定に余裕をもたせる
- 予定をメモに書き出す
- 自分の身体と心の限界を把握する
- 時間を決めておく
- 優先順位を考える
- 時には断る勇気を持つ
- 予定のあとに楽しみを作っておく
予定を立てることや、こなすことだけで、非HSPさんと比べて多くのエネルギーを使い、心身が疲れやすいHSPさん。
まずは自分がHSPであることを理解し、自分の心と身体のことを認めてあげましょう。
予定がなくなることはありません。でも、予定とうまく付き合うことはできるのです。
自分にあった方法を見つけ、少しでも気持ちをラクに“予定”に向き合えるようにしていきましょうね。