
音でイライラするんだけど、私だけ?



はぁ…苦手な音が多すぎる…
日常生活や育児、仕事をしている時、まわりの音に疲れてしまいませんか?
HSPさんは五感がとても敏感で、特に「聴覚過敏」と言われています。
強度なHSP気質である筆者も、音がストレスになることが多いです。
今回は、HSPさんの苦手な音【20選】と「苦手な理由」「苦手な音と付き合うための対処法」をお伝えします。
・HSPさんの「苦手な音」ってどんなもの?
・HSPさんは、なぜ音が苦手なの?
・「苦手な音」との付き合いがラクになる対処法
・筆者おすすめの「音疲れ」しないためのグッズ



共感することがたくさんあるはずです!
HSPさんが苦手な音【20選】


非HSPさんにとっては、気にならないような日常の音…。
でも、HSPさんにとっては苦手な音なんです。あなたは、いくつ当てはまりますか?
1.ため息
自分に理由がなかったとしても、相手に「はぁ…」と、ため息をされると、自分が何かしたのかと気になってしまいます。
2.ボールペンのカチカチ鳴らす音
相手は無意識にやっていることが多いのですが、すごく気になって、仕事にも集中できません。



イライラしているのかな?と気を遣います
3.貧乏ゆすりをするカサカサいう音
学生時代、学期末試験などで必ず試験監督っていましたよね?
その先生が、教室の前の席に座って、カサカサ聞こえるほどの貧乏ゆすりをする音が苦手でした。
4.大きなくしゃみ
特に男性のくしゃみ。
なぜ、男性は、あんなに「くしゃみ選手権」のような大きな音をさせて、くしゃみするのか疑問です。



独特な音のくしゃみも気になる…
5.ドアを強く閉める音
心臓が止まりそうになるから、優しく閉めてほしいもの。
風が強い日に、思いがけずバタン!!と閉まるドアの音は、さらに苦手です。
6.怒鳴り声
パート先に必ずと言っていいほど存在した「怒鳴る人」。
自分に対して怒鳴っていなくても、自分のことのように感じて辛くなってしまいます。
7.食事中のクチャクチャいう音
一度気になってしまうと、一生気になりすぎるのが、咀嚼音。
食べている本人は、全く気づいていないのも困りもの。



息子には、うるさく注意しています。
8.宿泊先で寝る時の空調の音
自宅では、無音で寝られますが、困るのが外出先での宿泊。
空調や冷蔵庫の音が気になって、眠れないこともあります。
9.会議中に聞こえてくるヒソヒソ声
大勢の人が話しを聞いている場所で、ヒソヒソ話が聞こえてくると、集中ができなくなります。



ヒソヒソ声に意識がいってしまうんです…
10.バイクのマフラー音
うるさくて、とにかく苦手です。
車でトンネル内を運転中に、バイクも一緒に走っている時なんて、さらに疲れてしまいます。
11.救急車やパトカーのサイレンの音
緊急車両のサイレンの音は、近くで聞こえても遠くで聞こえても苦手。
いろいろな悪い場面を想定してしまうからです。
12.飲食店でお皿を盛大に割る音
静かに食事をしている環境で、大きな音が鳴るのは特に苦手。
ガッシャーン!!とお皿を割る音が聞こえた時には、一気に気分が落ちてしまいがち。



「失礼しました!」の一言でどれだけ救われることか…
13.近い場所で鳴っている雷の音
雷は怖いから苦手なイメージですが、遠くでピカピカしているのを見ているのは、好きな人が多いのでは?
しかし、すぐ近くで落ちそうな雷の音は、心臓が止まりそうになるので大の苦手です。
14.コソコソ話
職場に必ずいるコソコソ話をする人。
人がいる場所でコソコソ話されると「私のこと?」と気になって仕方ないです。



周りに聞こえるような話しは、外でお願いしたいですね


15.子どもの喧嘩や癇癪
子どもが喧嘩したり、癇癪を起したりする音もストレスがたまりがち。
そこに泣き声が入ってきたら、もう頭の中はパンクします。
16.スリッパや靴を擦りながら歩く音
HSPさんは、他人の歩く音だけでも、相手の雰囲気や機嫌がわかってしまうことがあります。
スリッパや靴を擦りながら歩く音は「怖い」「怒っている」というイメージがあって苦手なのです。



ミュールで階段を降りる音も…
17.工事現場の騒音
ドリルで削る音、ショベルカーで掘る音、トンカチのカンカンいう音、ボルトを回す機械音…
職場や家の近くで工事が続いている時には、騒音で頭が痛くなります。
18.静かな環境でのパソコンのタイピング音
タイピング音自体が苦手ではないけれど、強く叩く場合や、ずっと聞いているのは疲れます。
そのため、自分もなるべく大きな音を出さないように、やたら気を遣います。
19.時計の秒針のカチカチいう音
規則的にカチカチと鳴り続ける時計の秒針の音は、気になってしかたないです。
時計を選ぶ時には、秒針がないものを選ぶようにしています。



静かな中、カチカチ音がしていると息が詰まります
20.ずっと聞こえる動物の鳴き声
犬や猫の鳴き声も、ずっと聞こえているとストレスにつながります。
寝ている時に外から聞こえてくるハクビシンらしき動物の喧嘩の声は、寝られなくなります。



ハクビシン…あまり周りにいないですかね?
HSPさんが「音が苦手」と感じる理由


HSPさんが「音が苦手」だと感じる理由は、次の4つです。
- 脳が深く考えすぎてしまう
- 普通の音も大きく感じてしまう
- 危険を察知するセンサーが働く
- たくさんの音が重なると疲れてしまう



詳しく説明していきますね
1.脳が深く考えすぎてしまう
HSPさんの脳は、まわりの刺激をキャッチして無意識に深く処理しようとするクセがあります。
何かが「ガタン!」と音を立てた時…
- 普通の人 →「何か倒れた?」で終わる
- HSPさん →「何が倒れたの?大丈夫かな?また鳴るかも…」と考え続ける
このように、ちょっとした音でも心がフル回転してしまい、気づかないうちに疲れてしまうことがあるんです。


2.普通の音も大きく感じてしまう
周りの音が大きく聞こえたり、高温が刺さるように感じたりすることがあります。
HSPさんは、五感がとても敏感で、特に「聴覚(耳)」が鋭いためです。
例えば…
- ラッシュ時の駅のアナウンスがガンガン響いてくる
- 子どもの泣き声に心がザワザワする
- カフェのBGMが耳に残って気が散る
これは、あなたの耳が繊細だからこそ、感じ取れてしまっている音の刺激なんです。
3.危険を察知するセンサーが働く
HSPさんの特徴に「びっくりしやすい」という傾向があります。
これは、脳の“危険察知センサー”が敏感に働いている証拠。
例えば…
- 突然ドアが開いたり閉まったりする音がする
- 外でガシャーン!と音がする
これは、脳が「危険かも!」と身を守ろうとしてくれている反応です。
つまり、あなたが悪いわけでも弱いわけでもないのです。
4.たくさんの音が重なると疲れてしまう
何もしていないのに、どっと疲れている…。そんな時は「音疲れ」が起きているのかもしれません。
例えば…
- 家族の話し声 テレビ キッチンの音
- 出勤時の駅のアナウンス 人の話し声 電車の音
- 職場での会話 PC音 電話の着信音
こうした複数の音が重なる環境にいると、HSPさんの脳はすべてを受け取って疲れてしまうのです。



HSPさんが音で疲れてしまうのは自然なことなんです
HSPさんが苦手な音とうまく付き合うための対処法


音に敏感なのは、HSPさんの“感じる力”が強いからこそ。
無理に慣れようとするよりも、少しずつ「自分が心地よくいられる環境」を整えていくことが大切です。
ここでは、HSPさんが苦手な音とうまく付き合うための対処法を5つお伝えします。
- できるだけ混雑する場所へ行かない
- まわりの環境を整える
- 睡眠をしっかりとる
- 自分だけの静かな時間を作る
- 耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使う
1.できるだけ混雑する場所へ行かない
人が多い場所は、音がいろいろな方向から飛び込んでくる環境でもあります。
駅やショッピングモール、イベント会場などは、音・人・光などの刺激が重なりやすいので、HSPさんにはかなり消耗しやすい空間なのです。
例えば…
- 混雑する時間帯や曜日を避けて出かける
- 買い物はネットや空いている時間を活用する
- 人混みのあとには“静かな時間”をセットでつくる
このように「頑張らなくていい工夫」をしてみてくださいね。
2.まわりの環境を整える
家の中が落ち着かないと、それだけで心が休まらないですよね。
例えば…
- テレビの音を小さめに設定する
- 生活音が気になる時間は窓を閉める
- 静かに閉まるドアや引き出しなどを取り入れる
特に在宅で過ごす時間が長いHSPさんは「自分にとって落ち着ける空間」を作ることがとても大事です。
3.睡眠をしっかりとる
睡眠不足だと、心も体も敏感になり、音に対する反応もいつもより強く出やすくなってしまいます。
だからこそ、よく眠ることはHSPさんにとって最強のメンテナンスなんです。
例えば…
- 寝る前にスマホを見ない
- お気に入りの音楽でリラックス
- 自分に合った寝具を整える



寝るのが好きなのではなく、必要だから寝るんです!
4.自分だけの静かな時間を作る
一日の中で、誰にも気をつかわず「音のない時間」を持つことはHSPさんにとってとても大切です。
筆者の場合…
- 子どもが起きる前に何もしない10分間を作る
- 子どもが学校に行ったらコーヒーをゆっくり飲む
- 目を閉じて静かな音楽を聴く
忙しく過ぎていく時間の中に、ほんの少しでも「音から離れる時間」を作るだけで、心が落ち着きますよ。
5.耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使う
そうは言っても、どうしても避けられない環境もありますよね。
そんな時に心強いのが、耳栓やノイズキャンセリング機能つきのイヤホン。
こんな時におすすめ
- 電車移動時や仕事の休憩時間
- 子どもゲームをしている時
- ひとり時間を守りたい時



「音疲れ」を減らしていきましょう!
音が気になるHSPさんへのおすすめグッズ
「ちょっと音から離れたい…」
そんな時に、自分を守ってくれるのが耳栓やノイズキャンセリングイヤホンです。
ここでは、私が実際に使ってよかったものや、HSPさんの間で人気のアイテムをご紹介しますね。
Loop Quiet2 (耳栓)
まわりの生活音や人の声をやさしくカットしてくれる優秀な耳栓。
カラーもデザインもおしゃれで、睡眠時だけでなく、日常的につけられるのがポイント!
イヤーチップに4つのサイズがあるのがうれしい。自分の耳にフィットするサイズが選べます。
HSPさんの「音疲れ」から解放してくれるおすすめグッズです。
Anker Soundcore P40i (ノイズキャンセリングイヤホン)
電車やカフェなど、音が多い場所でもスッと自分だけの世界に入れるイヤホン。
ノイズキャンセリング機能が優秀で、音楽を流さなくても“静けさ”を感じられます。
バッテリーが長持ちするので、仕事にも集中して取り組めますよ。
「がんばって慣れなきゃ」と思わなくていいんです。
お気に入りのアイテムを味方につけて「静かな安心時間」を増やしていきましょうね。
まとめ
HSPさんが苦手な音とうまく付き合うための対処法は、次の5つです。
- できるだけ混雑する場所へ行かない
- まわりの環境を整える
- 睡眠をしっかりとる
- 自分だけの静かな時間を作る
- 耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使う
音に敏感な自分を責める必要はまったくありません。
HSPだからといって、音で疲れてしまう日々は、もったいないです。
少しずつで大丈夫。自分にとっての心地いい音環境を一緒に探していきましょう!
あなたがホッとできる時間が、1日の中にちゃんとありますように。